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Hitachi

株式会社 日立産機システム配電監視システム

デマンド監視装置

取引用計器(積算電力量計)からの電力量パルス信号を取り込み、30分デマンドを演算して契約電力を超えないように監視し、警報信号を出力します。(注意電力と限界電力の2段階警報)

  • 専用CTを取引用計器にクランプして 50,000パルス/kWh をダイレクトに検出します。(パルス検出器は不要です)
  • パルス分配、パルス配線の距離を延ばす、などでパルス検出器(変換器)を使用する場合は変換器からのパルス出力(無電圧パルスまたはオープンコレクタ)を 50,000パルス/kWhで取り込むこともできます。
  • スタンドアロン(単体)で使用できますが、H-NET通信をサポートしていますので上位装置(DE-SWA)へデータ伝送し、デマンド監視画面で表示、帳票管理を行うこともできます。
デマンド監視装置
品名 デマンド監視装置
形式 DE-HSD
外観

デマンド監視装置 外観

計測点数 電力量計パルス入力1点
通信 インタフェース RS-485
プロトコル H-NETのみ
パルス入力(いずれか選択) クランプCT入力 / 無電圧パルス入力またはオープンコレクタ入力
計測項目 電力量 0 〜 9,999,999kWh(停電時保持)
デマンド電力 現在デマンド、前回デマンド、予想デマンド 0〜9,999kW
許容差 電力量計の精度による

設置仕様

設置仕様
ユニット電源 定格 AC100V(50/60HZ)
消費 VA 10VA以下
外形寸法 幅130mm×高さ190mm×奥行40mm
質量 0.5kg
端子ネジサイズ M3.5
取付方法 取付フック穴(3.5φ)にM3ネジ差し込み固定
設置形状 盤内設置
付属品 パルス検出用CT、AC100V用電源ケーブル、電力量計接続線

クランプCT入力仕様

取引用計器からの電力量パルスを専用CT にて検出する場合の仕様です。

クランプCT入力仕様
パルス定数 50,000パルス/kWh
パルス幅 ON幅10ms以上、OFF幅10ms以上
パルス電流 DC10mA以上、40mA以下
検出C T 形式:ZCT-22(専用品) リード線長:4m(延長不可)
C T 比 取引用計器の記載値を選択
AC 5A、10A、15A、20A、25A、30A、40A、50A、60A、75A、80A、 100A、
120A、150A、200A、250A、300A、400A、500A、600A / 5A
V T 比 6,600V/110V( 固定)
合成変成比 0( 固定)

無電圧パルス入力/オープンコレクタ入力仕様

変換器からのパルス出力(無電圧パルスまたはオープンコレクタ)を接続する場合の仕様です。

無電圧パルス入力/オープンコレクタ入力仕様
パルス定数 50,000パルス/kWh
パルス幅 ON幅10ms以上、OFF幅10ms以上
内部動作電圧 DC5V
C T 比 -(合成変成比にて設定)
V T 比
合成変成比 1 〜 9,999 CT比×VT比より算出
CT比 = CT一次定格 / 5A
VT比 = VT一次定格 / 110V

警報出力仕様

デマンド注意、デマンド限界、機器異常を警報出力します。

警報出力仕様
出力方式 リレー出力
接点構成 a接点(ノ−マルオ−プン)×3
警報種類 デマンド注意、デマンド限界、機器異常
接点容量 AC100V、120mA(抵抗負荷)
O N 抵抗 Typ12.4Ω、max16Ω フォトモスリレー

停電時バックアップ仕様

停電時は充電式電池によるデータバックアップを行います。

停電時バックアップ仕様
バックアップデータ 時計データ:停電時も計時
保持データ:電力量パルス値、月別積算電力量、最大デマンド、警報履歴、電力量カウント値
(設定データは不揮発メモリ( EEPROM)に記憶)
バックアップ可能時間 6か月(満充電にて)
バックアップ用電池 リチウム二次電池(日立マクセル社製 ML2032)
使用推奨期限 5年

電池は通電状態では使用しませんが、使用推奨期限を過ぎますと上記バックアップ可能時間より短い時間でバックアップデータが消失する可能性があります。
交換の必要がある場合は有償にて交換いたします。

H-NET通信サポート

デマンド監視装置はスタンドアロン(単体)で使用できますが、H-NET通信をサポートしていますので上位装置(DE-SWA)へデータ伝送し、デマンド監視画面で表示、警報出力状態を記録、および帳票管理を行うことができます。

デマンド監視画面例(DE-SWA)
デマンド監視画面例(DE-SWA)

データ収集ソフトウェア(DE-SWA)へ接続することによりできること

  • デマンド監視表示
    デマンド監視はDE-HSDで行いますが、その計測値(現在デマンド、予測デマンド)をDE-SWAが30秒ごとに取得し、30分単位の表示を行います。
    DE-HSDで設定した注意・限界電力設定値は、時間ごとの値に変換しながら計測値と一緒に表示します。
  • 警報出力状態記録
    DE-HSDは現在デマンドを注意・限界電力設定値と比較し、設定値を上回っていれば該当出力をON、下回っていればOFFします。
    DE-SWAでDE-HSDを監視対象に登録することにより、そのON/OFF状態を警報情報へ記録します。
    予測デマンドは表示のみで警報出力には使用しません。
  • 帳票管理(日報・月報・年報)
    デマンド監視はDE-HSDで行いますが、その計測値(積算電力量、前回デマンド)をDE-SWAが10分ごとに取得し、帳票を作成します。([電力量][デマンド]として記録)
    デマンドはDE-HSDの時計で30分ごとに更新しますので、データ収集パソコンの時計およびデータ取得タイミングで、日報に記録する前回デマンドが前後する場合があります。
    1日の最大デマンドの管理用としてご使用ください。