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Hitachi

株式会社 日立産機システム配電監視システム

使用上のご注意

雷サージ侵入が予想される場合のご注意

屋外や避雷針の近くに敷設された通信線を介して雷サージが侵入することがあります。

雷サージが侵入しやすい箇所

雷サージが侵入しやすい箇所

この雷サージによるユニットの誤動作や故障を防ぐため、各ユニットにはサージ抑制用のアレスタを内蔵していますが、通信線のシールド部の接続(接地)が不十分な場合、ユニット内部に侵入しユニット故障に至ることが考えられます。サージ侵入が懸念される場合は下記対策を行ってください。

  1. 屋外からの通信ライン引き込み箇所(盤使用の場合、盤内の通信ラインの引き込み箇所)等、サージの侵入が考えられる箇所に避雷器を設置する。
  2. 信線のシールド部の両端は、ユニットのDTS端子または避雷器の接地端子を介して接地する。(DTS端子とFGまたはFGZ端子はユニット内部で接続しています。)
 

SN-H3-H2形を使用した雷サージ対策例

SN-H3-H2形を使用した雷サージ対策例

  • 上記は(株)サンコーシャ製RS-485用保安器 SN-H3-H2形を使用した雷サージ対策例です。
    避雷器にはコンデンサ成分があり通信波形がなまりますので、多用は避けてください。
    (SN-H3-H2形は問題ありません。)
  • 万が一、落雷によるユニット破損が生じた場合を考慮し、法人向けの「落雷による財産損害を補償する保険」に加入されることを推奨します。(詳細は保険会社へお問い合わせください。)

通信ラインおよび盤の接地に関するご注意(ノイズ対策)

通信ラインおよび盤の接地について注意事項を示します。

  1. 通信線のシールド部の両端は、ユニットのDTS端子を介して接地(盤の接地端子に接続)する。

    シールド未接地の場合、周囲機器から放出されるノイズが信号線に侵入しやすくなります。
    また、接地電位が安定していない場合、シールド部を接地すると通信が不安定になることがあります。
    対処方法は「(4)盤の接地」を参照ください。

  2. 通信線のシールド部から露出している信号線の露出部分をできるだけ短くする。
  3. 通信線を電源ラインから離して敷設する。
  4. 盤の接地
    • 盤の接地をできるだけ太く短い線にし、電源線と接地線は離して敷設する。
    • 接地はできるだけ専用接地とし、他の接地極から離して接地する(できれば10m以上離して接地)。
    • モータ/インバータなどの大電力機器との共通接地は絶対に避け、影響受けないよう個別に設ける。
    • 感電防止が目的で多くの機器がつながれた接地極(鉄骨の場合もあり)への接地は避ける。
    • 接地極はできるだけH-NETの側近とする。
  5. インバータ等(スイッチング制御)の機器が影響していることが確認された場合、機器の接地はできるだけ太く短い線で接地(できれば機器の真下に接地)する。ノイズフィルターも合わせて検討する。

安全上のご注意

取り付け、運転、保守・点検の前に、納入品の取扱説明書とその他の付属書類をすべて熟読し正しくご使用ください。
機器の知識、安全の情報そして注意事項のすべてについて習熟してご使用ください。

取扱説明書では、安全注意事項のランクを「警告」「注意」として区分してあります。

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取り扱いを誤った場合に、危険な状況が起こりえて、死亡または重傷を受ける可能性が想定される場合
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取り扱いを誤った場合に、危険な状況が起こりえて、中程度の損害や軽傷を受ける可能性が想定される場合。
 

なお icon に記載した事項でも、重大な結果に結びつく可能性があります。いずれも重要な内容を記載していますので必ず守ってください。

図記号の意味

icon:注意(警告を含む)が必要なことを示します。
icon:禁止(してはいけないこと)を示します。例えば火気厳禁の場合はiconとなります。
icon:強制(必ずしなければならないこと)を示します。例えば接地の場合はiconとなります。

引き出し可能距離/5A出力シリーズ
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警告
icon FG端子を必ず接地してください。接地しない場合、感電、故障、誤動作の恐れがあります。
icon 分解、改造はしないでください。火災、故障、誤動作の原因となります。
icon 通電中は端子に触れないでください。感電の恐れがあります。

使用上のご注意

使用上のご注意
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注意
  • 高温、多湿、結露しやすい周囲環境およびじん埃、腐食性ガス、研削液ミストおよび塩害などのある場所は避け、直射日光のあたらない換気の良い室内に設置してください。また、振動のない場所に据え付けてください。
    高温多湿、じん埃、腐食性ガス、振動、衝撃がある環境で使用すると感電、火災、誤動作の原因となることがあります。
  • 取扱説明書に従って取り付けてください。取り付けに不備があると落下、故障、誤動作の原因となることがあります。
  • 電線くずなどの異物を入れないでください。火災、故障、誤動作の原因となることがあります。
  • 運転中の設定変更等の操作は周囲に十分注意して行ってください。充電部が露出した周辺機器に触れると、感電の恐れがあります。

配線上のご注意

配線上のご注意
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注意
  • 本ユニットに対する絶縁抵抗試験、および耐電圧試験は行わないでください。故障の原因となります。
  • 定格にあった電源を接続してください。定格と異なった電源を接続すると火災の原因となることがあります。
  • 電源にはヒューズ・ブレーカー等の過電流保護装置を必ず付けてください。
  • 配線作業は、資格のある専門家が行ってください。配線を誤ると火災、故障、感電の恐れがあります。
  • 空き端子は使用しないでください。故障の原因となります。
  • 配線変更は電源をOFFしてから行ってください。感電、誤動作、故障の原因となることがあります。
  • 電源、入力信号、出力信号の配線は、ノイズ源やリレー駆動、高周波ライン近くでは行わないでください。

保証期間と保証範囲

納入品が当社の定める仕様(取扱説明書に記載)を満たしていることを保証します。

保証期間
ご注文主のご指定場所に納入後1か年とします。
保証範囲
保証期間中に納入者側の責任により故障が生じた場合は、その機器の故障部分の交換、または修理を納入者側の責任において行います。保証は日本国内においてのみ有効です。
本保証が当社の提供する保証のすべてであり、これを超える保証はいたしません。
例えば、次に該当する場合は保証範囲から除外させていただきます。
  • 需要者側の不当な取り扱いならびに使用による場合。納入者以外の改造または修理による場合。
  • 故障の原因が納入品以外の事由による場合。その他、天災、災害などで納入者側の責にあらざる場合。

なお、ここで言う保証とは納入品単体の保証を意味するもので、納入品の故障によって誘発される損害はご容赦ください。

仕様の変更
本資料に記載された製品および仕様は、製品の改良などのために変更する場合があります。
製品(部品)供給
製品の改良および組立部品の供給停止等で、新機種に切替させていただくことがあります。この場合、約6か月前に連絡させていただきますので、新機種への切替および予備部品購入等の対応をお願いします。必要に応じ、別途協議させていただきます。