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Hitachi

株式会社 日立産機システム配電監視システム

共通

  • ユニットの空き端子を中継用に使用しないでください。共用化の都合で内部接続されている個所が有り、中継用に使用すると支障の出る場合があります。
  • ユニット小型化のためにM3.5、M3と小さなねじを使用しています。 外部との接続用には中継端子を使用してください。
  • 電源部・電圧入力部にはヒューズを内蔵しておりませんので、ブレーカ、ヒューズ等の過電流保護装置を必ず付けてください。
    計測用VTを使用する場合の過電流保護装置はサーキットプロテクタを推奨します。VTの二次側に取り付けてください。
      サーキットプロテクタ:定格1A、イナーシャディレー(慣性遅延機構)付
    例えばIDEC(株)製ではNC1V形が相当しますが、詳細は各メーカへお問い合わせください。
      IDEC(株)製 NC1V-2100F-1AA:2極(2P)、NC1V-3100F-1AA:3極(3P)
    計測用VTを使用する場合は、負荷異常時の保護協調を取るため容量が50VA以上のVTを選定してください。
  • 既設VTから電源をとる場合、ユニットの消費VAによって定格VAを超過しないかチェックしてください。
  • 特に高圧回路の場合、VTの定格負担容量と接続されている計器、継電器などの消費電力を十分考慮のうえユニットへの電源供給可否を判断してください。

電源回路

  • 使用電線はCV、VCT、IVなどで、2mm²以上の電線を推奨します。
  • 接地は2mm²以上の電線でD種接地をしてください。
  • ユニット電源は通常時に遮断されない回路より供給してください。

(1) ユニット専用電源に遮断器を介して接続する場合

(1)ユニット専用電源に遮断器を介して接続する場合

(2) 電圧入力(R、T)よりユニット電源を接続する場合

(2)電圧入力(R、T)よりユニット電源を接続する場合

パルス・接点入力回路(パルス入力ユニット、電源監視ユニット)

  • 高電圧開閉器の補助接点等の信号をユニットに取り込む場合、高電圧開閉時に発生するサージ電圧が信号に重畳されますのでサージ電圧を抑制しユニットに入力する必要があります。サージ電圧侵入抑制方法を(1)、(2)に示します。
    (1)、(2)を併用することでさらに抑制効果が図れます。

    (1)
    ユニットの各入力端子(FG、COM、DTS)を接続し接地する。(各入力端子を同電位にすることでユニット内部へのサージ侵入を抑制します。)
    (2)
    高電圧開閉器の接点信号を補助リレーで中継する。(絶縁して伝達することでユニット内部へのサージ侵入を抑制します。)

RS-485伝送線 (ツイストペアケーブル)

  • 使用電線はシールド付ツイストペアケーブルを使用してください。
    他の線種の場合は静電ノイズ、電磁ノイズ等の影響により、通信に障害が発生する恐れがあります。
  • 盤内を含め、同一系統内での異なった線種、線径の混在は避けてください。
    反射等の影響により、通信に障害が発生する場合があります。線種、線径が混在する場合には、接続部にリピータ(DE-R2) を使用し、リピータの上位、下位側で種類を分離してください。
  • 推奨ケーブル
    屋内用:CO-SPEV-SB 1P 0.3mm²または0.5mm²
    屋外用:KPEV-S 1P 0.75mm²
    などの使用実績がありますが、伝送線敷設経路の環境により、耐熱性、耐油性、耐候性等を考慮し、上記ケーブルと同等の特性を持ったケーブルを選定してください。

通信回路

  • 伝送線は各ユニット間をマルチドロップ配線(いもづる配線)としてください。
    分岐回路が構成されていると通信不良になる場合があります。分岐を行う場合はリピータ(DE-R2)を使用してください。

通信不良例

通信不良例

リピータ(DE-R2)使用例

リピータ(DE-R2)使用例

 
  • 伝送線は動力線等から30cm以上離して独立配線してください。
  • 伝送信号(DTA、DTB)には極性がありますので、リード線の色を合わせて接続してください。(極性が不統一ですと伝送不良になります。)
  • 各ユニットのDTS端子へシールド線を接続してください。DTS端子とFGまたはFGZ端子は内部で接続しています。

  • 収納形電源監視ユニット(DE-HSB)のシールド線は、サージアブソーバ付の13番(SG端子)を使用し接地してください。
    DE-HSBはDTS端子、SG端子ともにアースや内部コモンには接続されていません。
  • メータ形電源監視ユニット(DE-HSF)のシールド線は、サージアブソーバ付の18番(SG端子)を使用し接地してください。
    DE-HSFはDTS端子、SG端子ともにアースや内部コモンには接続されていません。
  • DE-HSBおよびDE-HSFは特に3線接続とならないよう、IN/OUTのシールド同士を纏めて圧着してください。
  • 多機能形電源監視ユニット(DE-15AX)およびリレー出力ユニット(DE-12RYB)は伝送線接続端子が2セットあり内部で接続されています。
    伝送のIN/OUT端子として使用ください。

電流・電圧回路( 電源監視ユニット、電力量演算ユニット)

電流回路

  • CT自体のK・L方向(一次導体貫通方向)および二次側出力のk・lの接続に誤りがあると、正常な計測値となりません。
    接続相順には十分ご注意ください。また、保守等の作業を考慮し、短絡用の端子台を設け、二次側オープン時の高電圧発生を防止してください。
    (弊社製クランプ型電流センサの場合は、ホールド素子を内蔵しておりますので、CT二次回路オープンとなっても数V程度の電圧しか発生しません。)
  • 二次側リード線の消費VAによりCTの負担VAを超過しないようご留意ください。距離が長い場合には、二次側10mAのCT・ユニットを選定ください。

(1)CT新設の場合

(1)CT新設の場合

  • 下記形式のユニットは電流入力のL端子を内部で接続しています。(1)のようにCTケーブルを必ず4線 (DE-34WHB5は6線)にて配線してください。
    (L端子を短絡した3線(DE-34WHB5は4線)引き出しをしないでください。計測値異常の原因となります。)
    形式:DE-8WH4B5R、DE-8WH4B5L、DE-4WH2B5R、DE-4WH2B5L、DE-34WHB5

(2) 既設CT二次回路に5A/10mAクランプCTを新設する場合

(2)既設CT二次回路に5A/10mAクランプCTを新設する場合

  • 下記形式のユニットは電流入力端子を接地しないでください。高圧(600V以上)を計測する場合は、(2)のように高圧線をクランプしている初段CTに別途CTをクランプしてユニットへ配線してください。
    形式:DE-8WH4B5R、DE-8WH4B5L、DE-4WH2B5R、DE-4WH2B5L、DE-34WHB5

電圧回路

  • 使用電線はCV、VCT、IVなどで、1.25mm²以上の電線を推奨します。
  • R、S、Tの接続に誤りがあると正常な計測値となりません。接続相順には十分ご注意ください。また、電圧信号は通常時に遮断されない回路より取り込みください。(VT二次より入力の場合は、二次側v線より接地してください。)
  • 電力量演算ユニット(DE-8WH4B、DE-4WH2B)は電圧A系統(R-A、S-A、T-A)に必ず電圧入力を行ってください。
    (電圧A系統より周波数を検出しています。)
  • 電力量演算ユニット簡易タイプ(DE-S8WHBM)は計測用の電圧入力不要です。

(1) 計測回路がAC220V以下の場合

(1)計測回路がAC220V以下の場合

(2) 計測回路がAC220V超過で既設電圧計回路より並列に取り込む場合

(2)計測回路がAC220V超過で既設電圧計回路より並列に取り込む場合

(3) 計測回路がAC220V超過で既設電圧計回路より並列に取り込む場合

(3)計測回路がAC220V超過で既設電圧計回路より並列に取り込む場合

相線式別結線図

単相2線式

単相2線式

単相3線式、三相3線式

単相3線式、三相3線式

三相4線式 3VT、3CT

三相4線式 3VT、3CT