ガイドローラ方式によりフランジのない車輪で走行しますので、Iビームと車輪との摩擦が小さく、磨耗がたいへん少なくなっています。ブレーキ付きのため、位置決めが容易で、ブレーキトルクの調整可能。 また、普通形、ローヘッド形と同様にダブルレール形の車輪にも焼入(2〜5t)を施し、従来にくらべ2.5倍以上(当社比)の長寿命としています。
自動調芯方式トロリの採用により、車輪とレールがつねに密着して走るように工夫されています。
グリース潤滑方式を採用。出荷前にグリースを充てんしておりますので使用開始時に補給する必要がなく、長時間にわたって使用できます。また、平歯車(1段目ヘリカル)でビルディングブロック式の採用により、保守点検が容易です。
万一、主ブレーキの制動力があまくなった場合には、衝撃力の小さい新方式の補助制動装置が荷の落下を防止します。
自動調整ブレーキと合わせて二段構えのブレーキ機構になっています。
ドラム(特別高揚程を除く、2本掛けおよび2〜5t4本掛け)、シーブ(7.5t以上を除く)は鋼板製で、しかも溝は特殊加工を施しておりますので、従来の鋳物製にくらべ3倍以上(当社比)の長寿命が得られます。
始動回数の累積値がひと目でわかりますから、ブレーキ、MgSW、ワイヤーロープなどの消耗部品の使用回数管理ができ、予防保全および部品の計画的調達に役立ちます。
MgSWには機械的インターロックを採用し、誤動作の防止を図っています。
ロードブロックが最上限まで上がると、電磁スイッチの操作回路が切れ、運転をストップ。万一、その回路が短絡した場合や逆相接続のために操作回路が切れず、 更に巻上げが持続されると、主電源回路が切れる二重リミット機構になっています。
制御盤のふたは、クランプ方式を採用。ふたの開閉が簡単にできます。
K寸法(横行レール路面からダブルレール形ホイスト最上面までの高さ)を約20%小形化し、質量も約10%軽減(いずれも当社比)。小形軽量化を図りました。それによって設置作業がより簡単に、また、取り扱い性も向上しました。
ホイストに適した始動トルクをもち、冷却フィン、容量の大きいボールベアリングの採用で、厳しい使用条件にも耐えるB種絶縁モータ(7.5、10tはF種絶縁)。 コイル温度が使用頻度過多により限度以上になると、モータに内蔵されたサーマルプロテクタが作動しモータをストップさせます。
フックにポンチマークをつけ、点検時の基準を明示しました。点検に便利です。
安全カバーのほかに、ロープのはずれを防ぐため、フックにはずれ止め金具をつけております。
ブレーキライニングの磨耗量に応じて自動的に調整され、安定した制動力を発揮する自動調整装置付きブレーキです。これまでのブレーキ調整が不要になります。