一般仕様のほかに(1)始動頻度、(2)負荷時間率、(3)荷重率、(4)法定指導基準をご検討ください。
(算出値が標準仕様を超える場合には特殊仕様となります)
(1) | |
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●算出例 始動回数はインチング操作回数の累積となりますので、1回の巻上げ、下げに何回のインチングを行うかを想定して計算します。 |
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(2) | |
●算出例 |
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(3) | |
●算出例 定格荷重1tのホイストで、往路で0.4tの荷重をつり、復路で無負荷の場合。(ただし、つり具0.3t) この場合、負荷区分は"中"に相当し、1日の平均使用時間は8時間以内となります。これ以上の長時間にご使用される場合には一段上の容量のホイストを選定する必要があります。 |
1回の上げ、または下げの操作で行われるインチング回数(回) | |
1時間内の運搬回数(回) | |
荷重のつり上げ高さ(m) | |
巻上速度(m/min) | |
全使用時間に対する各荷重の使用時間の割合 | |
各荷重率(定格荷重に対する荷重の割合) |
クレーン構造規格により各種クレーンの等級が定められています。つり上げ装置等の等級の各種クレーンへの適用例は下表のとおりです。 なお、日立ホイストの等級は、D級としております。
NO | 適用されるクレーン | つり上げ装置等の等級 | ||
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巻上 | 引込・起伏 | 横行 | ||
1 | 発電所用クレーン 分解点検用クレーン |
A | A | ― |
2 | 機械および組立工場用クレーン | A | ― | ― |
3 | 一般工場用クレーン | B-D | ― | ― |
4 | 天井クレーン(バケット付、マグネット付) | D-F | ― | ― |
5 | レードルクレーン | E-F | ― | ― |
6 | ストリッパクレーン ソーキングクレーン |
F | ― | ― |
7 | 装入クレーン | F | ― | ― |
8 | 鍛造クレーン | F | ― | ― |
9 | 一般用橋形クレーン(フック付) | B-C | ― | B-C |
10 | アンローダ用橋形クレーン(フック付) コンテナ用橋形クレーン(フック付) |
D-E | A-B | D-E |
11 | アンローダ用橋形クレーン(バケット付、マグネット付) | F | A-B | E-F |
12 | ぎそうクレーン 造船所用ジブクレーン |
C-D | B-C | ― |
13 | ふ頭用ジブクレーン(フック付) | D-E | C-D | ― |
14 | ふ頭用ジブクレーン(バケット付、マグネット付) | E-F | D-E | ― |
15 | 大荷重ジブクレーン | A-B | A-B | ― |
16 | 建築用クレーン | B | B | ― |
17 | 浮きクレーン(フック付) | D-E | C-D | ― |
18 | 浮きクレーン(バケット付、マグネット付) | E-F | D-E | ― |
19 | 大荷重浮きクレーン | A-B | A-B | ― |
20 | 鉄道クレーン | A-B | A | ― |
ホイストのロードブロックの概略質量(kg)を下表に示します。
定格荷重(t) | 0.5 | 1 | 2 | 2.8 | 3 | 5 | 7.5 | 10 | 15 | 20 | 30 |
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普通形(3t以下) | 10 | 10 | 20 | 30 | 30 | ― | ― | ― | ― | ― | ― |
普通形(5t以上)・ローヘッド形 ダブルレール形 |
10 | 10 | 20 | 30 | 30 | 70 | 150 | 200 | 200 | 300 | 400 |