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Hitachi

株式会社 日立産機システムクリーンエア装置

介護医療施設 X園(総務部)

介護医療施設 X園

コロナ感染が心配なので、陰圧室を早急に作りたいが、時間とコストの障壁が…
空き部屋を利用?排気ダクトだけ?悩んでいた陰圧室の問題が一気に解決!

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染が広まる中、病院や介護事業所は院内感染のリスクが企業や他の施設と比べて、とても高いことから、その対策強化が図られていた。介護医療施設X園でも、近隣の施設に先駆けて具体的な対応策を検討するため、総務部内にプロジェクトを発足させ、対応にあたることにした。

課題

既存室の陰圧化には、通常大規模な改築が必要となり、多大なコストがかかる

具体策を検討していたX園の総務部は、陰圧化した隔離室の設置に向けて、その可能性などについて情報収集を進めていました。
総務部で、このプロジェクトのリーダーK氏はこの時の状況を次の様に語ります。
「実際に感染者が出てしまった場合のことを考えると、ことは急を要していました。しかし、今から専用の部屋を近隣の土地を購入して、新たな施設を建設してはという意見や、駐車場を利用してテントのような隔離施設はできないかなど、さまざまなアイデアは出るのですが、どれも弊園には現実味がなくて。設置までの時間やコストを考えると建設は無理ですし、秋から春先までのことを考えると屋外という選択はできませんでした」

そこで浮上したのが、陰圧化した隔離室を園内に設置できないかという案でした。具体的には、利用頻度の低い部屋を改修して、陰圧ルームにするのですが、ここで課題が浮き彫りになります。密を避けるために限られた人数で作業にあたるため、想定より改修工事に時間がかかってしまうのです。さらに、陰圧化ガイドライン(※)に合わせようとすると、定期的に空気圧を監視する仕組みを採用しなければならず、K氏たちの想定以上のコストと手間がかかってしまうのでした。この現状にK氏は頭を抱えるばかりでした。

※:室外と室内の気圧差を陰圧(2.5Pa)に維持し、定期的に空気圧を監視することを求めた、米国疾病管理予防センター(CDC)の「医療施設における環境感染管理のためのガイドライン」

課題のポイント

  • 既存部屋の陰圧化には、この時期改修工事に時間や想定以上のコスト、定期的な空気圧の監視といった運営上の手間などがかかり、実現が難しい

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