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Hitachi

株式会社 日立産機システム開閉器・遮断器・高圧機器

安全上のご注意

取付、運転、保守点検の前に必ずこの取扱説明書を熟読し、正しくご使用ください。

!危険

  • 通電中は製品に触れたり近付いたりしないでください。感電・火傷のおそれがあります。
  • 保守・点検は電源を切ってから行ってください。感電のおそれがあります。

!注意

  • 取付けは、塵埃、湿気および振動の少ない垂直なパネルか壁などに電源側を上にして、しっかり取付け、取扱説明書に規定されたスペースを確保してください。火傷・火災のおそれがあります。
  • 配線は印加電圧、通電電流に適した電線サイズを使用し、取扱説明書に規定された締付けトルクで 締付けてください。火災のおそれがあります。

1.荷ほどき

ご使用前に、銘板記載の形式、定格、コイル電圧、周波数がご要求のものと一致しているかどうか、又、輸送中の不具合などにより、部品の脱落や破損がないかどうかご確認ください。

2.取付および配線

取付けは、表1に規定されたスペースを確保して行なってください。
配線は、表2に規定された締付けトルクで締め付けてください。

表1. 取付間隔

フレーム 取付間隔(最小 mm) 外形図
Hシリーズ パワーアップ
Eシリーズ
A B C D E 取付間隔
X□   10 10 0 10 0
    10 15 1
(5)
2.5
(10)
0
8C〜12   10 15 5 10 5
10B   10 15 10 5
20〜50   9 15 5 10 5
65(C)   1 15 5 10 5
80(C)〜150(C)   1 15 10 10 10
200(C)、250(C)   1 25 10 10 10
300(C)、400(C)   1 30 10 10 10
600(C)、800(C)   1 50 10 10 10
  50N 15 15 5 10 5
    15 15 10 10 5
  60N〜150N 25 15 10 10 10
  200N、250N 30 25 10 10 10
  300N、400N 40 30 10 10 10
  600N 50 50 10 10 10
取付間隔の( )内はサーマル付。
サーマルリレー単体の場合はA:10、B:15、C:5、D:10、E:5
65(C)はH65およびH65Cを示します。

表2. 適用電線および適正締付けトルク

フレーム(電磁接触器) サーマルリレー 端子
ねじ径
最大
電線径
(mm2)
最大
圧着端子幅
(mm)
適正
締付けトルク
(N・m)
Hシリーズ パワーアップ
Eシリーズ
1E、2E
1EF、2EF
1ES
主回路端子
        M3.5 2(φ1.6) 7.2 1.0
X□、8C〜12   12B   M3.5 2(φ1.6) 7.8 1.0
20   20B   M4 3.5(φ2) 9 1.5
25   25B 20B、25B M5 8(φ2.6) 10 3.5
        M5 14 10 3.5
35、50   50B   M5 14 *12.5 3.5
65(C) 50N 80B 50B M6 22 16.5 5.0
        M5 60 16.5 5.0
80(C) 60N     M6 60 22 5.0
        M8 60 22 10
100(C)、125(C) 100N 150B 80B、150B M8ボルト 60 22 14
150(C) 120N、150N     M8ボルト 80 27 14
200(C)、250(C) 200N、250N 400B(RC240A以下) M10ボルト 150 37 25
300(C)、400(C) 300N、400N 400B(RC240A超過) M12ボルト 200 44 45
600(C) 600N     M12ボルト 325 55 45
800(C)       M16ボルト 325 55 45
補助端子・コイル端子
8C〜400(C) 〜400N     M3.5 2(φ1.6) 7.8 1.0
600(C)、800(C)       補助:M4
コイル:M3.5
3.5(φ2)
2(φ1.6)
9
7.8
1.5
1.0
  600N     M4 3.5(φ2) 9 1.5
サーマルリレー補助端子
8C〜600(C) 〜600N     M3.5 2(φ1.6) 7.8 1.0

*サーマルリレーの場合は13.0

  1. 補助回路のb接点端子に配線接続する際、端子ねじを圧着端子の穴に合わせ挿入し、締付けを行います。この時、配線を引張ったり、端子ねじを斜めに挿入すると、ねじが完全に締まる前に固定接点がずれることで可動接点が外れ、接触不良の原因となることがありますので注意が必要です。
  2. ボルト埋め込み端子構造(100Aフレーム以上)の接触器は特に配線時の締付けトルクを表2に示す適正締め付けトルクとしてください。締付けトルクが大きすぎると端子部が破損することがあります。

3.使用時

使用環境条件

  1. 周囲温度:−5℃〜40℃(ケース・カバーなしの場合、制御盤内温度50℃まで使用できます。)
  2. 相対湿度:45%〜85%
  3. 標高:2000m以下
  4. 雰囲気:腐蝕性ガス、可燃性ガス、塵埃、蒸気、塩分などが含まれていないこと。
  • 通電中は製品に触れたり近付いたりしないでください。感電・火傷のおそれがあります。
  • 保守・点検は電源を切ってから行ってください。感電のおそれがあります。
  • 絶縁台カバーは接点を開路したときに出るアークが相間で短絡しないように防壁の役目をしているので絶縁台カバーを開いて電源を開閉すると相間短絡のおそれがあります。

    サーマルリレーの操作部

  • サーマルリレーの調整つまみをモータの定格電流に合わせてください。(CT付の場合は、定格電流の1/100の値)
  • サーマルリレーは製品に表示された目盛の範囲を超えて設定しないでください。過負荷によってバイメタルがケース内壁に当たるほど湾曲してもリレー接点が動作しないことがあります。頻繁に動作するときは必ず原因を調査し除去してください。

4.保守

  • 保守・点検は電源を切ってから行ってください。感電のおそれがあります。
  • ねじの緩みがないか点検し、緩みがある場合は増し締めをしてください。
  • 電線屑やワッシャなどが内部に混入し、挟まっていないか、手動による動作チェックをしてください。
  • 試運転時、異常音、異臭がないことを確認してください。
  • 接点の消耗状態を点検してください。
  • 各部のごみやほこりを除去してください。この時接点が外れないよう注意してください。
  • 電磁接触器のコアには油を塗布しないでください。
  • 接点は使用中多少黒ずんでくることがありますが、性能上支障ありません。
  • 主接点の交換は消耗の大きい接点が一相だけの場合でも全相交換してください。接点高さのアンバランスで機械的負荷の蓄積により折損する場合があります。

5.補助固定接点台交換要領

  1. a接点の場合
    a接点の場合は、可動部を開放状態で、ラッチ付の場合はラッチを外して交換してください。b接点のように、可動部を手で押し込んで交換すると、可動接点台が押し出されて脱落することがありますのでご注意願います。
  2. b接点の場合
    可動部先端の突起を図のように手で押し込んだ状態にして、固定接点台を交換してください。開放状態で交換すると図のように可動接点台が押し出されて脱落することがありますのでご注意願います。

補助固定接点台交換要領説明図

ご照会の際は

その際は次の事項をご連絡ください

  1. 形式(TYPE-FORM)
  2. モデルNo.(MODEL No.)
  3. 製造番号(MFG No.)
  4. 故障の現象
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