取付、運転、保守点検の前に必ずこの取扱説明書を熟読し、正しくご使用ください。機器の知識、安全の情報、そして注意事項のすべてについて習熟してからご使用ください。
この取扱説明書では、安全注意事項のランクを「危険」「注意」として区分してあります。
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取扱いを誤った場合に、危険な状況が起こりえて、死亡又は重傷を受ける可能性が想定される場合。 |
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取扱いを誤った場合に、危険な状況が起こりえて、中程度の障害や軽傷を受ける可能性が想定される 場合及び物的損害だけの発生が想定される場合。 |
なお、 に記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結びつく可能性があります。
いずれも重要な内容を記載していますので必ず守ってください。これら安全上のご注意は
電磁開閉器の安全に関し、より重要な面を補う提案です。お客様は機器、施設の安全な運転及び
保守のために各種規格、基準に従って安全施策を確立してください。
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周囲温度 | 基準20℃、−10℃〜40℃(ケースカバー入り電磁開閉器、制御盤外に適用) (1日気中平均温度の最高35℃、年気中平均温度の最高25℃) |
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盤内最高温度 | 55℃ 電磁接触器の動作特性、サーマルリレーの動作特性は周囲温度により影響を 受けますので注意してください。 |
相対湿度 | 45〜85%RH ただし、結露および氷結のないこと。 |
標高 | 2,000m以下 |
振動 | 10〜55Hz 19.6m/s2以下 |
衝撃 | 49m/s2以下 |
雰囲気 | じんあい、煙、腐食性ガス、可燃性ガス、水気、塩分などがあまり含まれて いないこと。 また、密閉状態で長期間連続使用されると接触障害などに至る ことがあります。 |
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保管および輸送中における周囲温度は−30℃〜65℃としてください。
使用開始にあたっては、常規使用条件にあることが必要です。
盤として完成後、長期間にわたって通電使用されないことがあります。
とくに、建設工事中に搬入されるようなときは、セメント、コンクリート、水などが内部に入り込む機会が多くあります。このようなときは、正常運転になるまで必ず臨時の防護処置をしてください。
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垂直面の許容限界
横取付け
箱入の下部スペース
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組換え等により補助固定接触子を抜き出し、無造作に再挿入すると、補助固定接触子で可動接触子を押し出すことがありますので注意が必要です。
可動部先端を下図のようにドライバ等で押し込んで投入状態に、また、ラッチ付はラッチを掛けた状態にして補助固定接触子を挿入してください。
開放状態で挿入すると下図のように可動接触子が押し出され脱落します。
a接点の場合は、可動部を開放状態で挿入してください。
b接点のように可動部を押し込んで挿入すると、可動接触子が押し出されて脱落します。
ラッチ付はラッチを外して(a接点OFF状態)挿入します。
サーマルリレーの整定電流は、モータ全負荷電流に一致するものを選び、こまかい調整はつまみを回して行います。たとえば、モータの全負荷電流8Aのときは、9Aのサーマルリレーを使用して、下図のようにつまみを回して、8Aに目盛りを合わせます。なお、周囲温度・電線サイズ・セット値誤差・経時変化等によってミストリップする場合があります。つまみを回しセット位置を調整して使用ください。
〔リセット〕
モータに過電流が流れると、サーマルリレーはトリップします。過電流の原因を調べ、対策をとってから、リセットレバーを押してリセットしてください。トリップ直後はリセットできない場合がありますが、バイメタルが冷却すればリセットできます。自動リセット形はしばらく(バイメタルの加熱温度により異なり、10数秒〜10分程度)すると自動的にリセットされます。
〔分解しないでください〕
サーマルリレーの内部は絶対に触れないようにしてください。
サーマルリレーはモータの焼損保護用です。短絡に対しては保護できませんので短絡 発生時には交換してください。
サーマルリレーのヒータは、短絡などでヒータの溶断I2tを超過する大電流が流れると動作する前に溶断します。
ヒータ溶断を防止するには、電磁開閉器の電源側に接続される配線用遮断器を正しい容量とするか、サーマルリレーを飽和リアクトル付とするなどして、保護協調をとってください。
なお、ヒータ溶断のときは、サーマルリレー内部のバイメタルが正規とは反対方向にわん曲していることがあります。
これはヒータ溶断による大きな熱量によって、バイメタルが異常加熱され内部応力が過大となった結果、永久変形に至るためです。
サーマルリレーの接点構成は、下図に示すように1a1b付となっています。a接点、b接点を独立した接点として使用でき、異電圧使用も可能です。
HKシリーズサーマルリレーは周囲温度20℃を基準に調整され、周囲温度補償装置付となっているため、周囲温度の影響に対し動作特性の変化は少なくなっています。周囲温度 20℃を基準にした最小動作電流の特性変化を図1に示します。
配線くずなど異物が表示窓から侵入するとトリップしない場合もありますので注意してください。
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ご照会の際は
その際は次の事項をご連絡ください