空気圧縮機とは
圧縮機は幅広い産業分野で活躍しており、その用途も広範囲に及んでいます。
これらを大きく分類すると次の3つになります。
1.圧縮空気を直接取り出して使う
- 塗料や薬剤のスプレー
- サンドブラスト
- エアダストなど
2.圧縮空気の力で物を回転・振動させる
3.空気圧の流れを使って計測や制御をする
圧縮機の種類
圧縮機の種類と特長について、大まかに分類すると、容積形と遠心形のターボ、2つに区分されます。
容積形
- スクリュータイプ:ケーシングの中で雄と雌のスクリューロータを回転させて圧縮する方法
- レシプロタイプ:ピストンの往復運動によって圧縮する方法
遠心形
ターボタイプ:羽根車の回転によって遠心力により圧縮する方法

オイルフリースクリュー形と給油式スクリュー形の違い
スクリュー形には、オイルフリーと給油式があります。
ロータの形状は同じですが、かみ合う場所でオイルフリーは接触しないで回転し、給油式は接触しながら回転します。
オイルフリースクリューの特長として、油分を含まないクリーンな圧縮された空気を得られ、空気中に油混入を嫌う食品、医薬品、化学などの産業をはじめ、計装用の空気源として一般産業にもその用途は広がっています。
また、オイルフリースクリューは、ロータが、接触しないで回転するので、メンテナンスの周期が長く耐久性に優れ、手間がかからないという特長があります。

スクリュー圧縮機のしくみ
- ロータの吸込口から空気が吸い込まれロータが回転し、歯型のかみ合いが外れ、歯型空間いっぱいに空気が吸い込まれます。さらに、回転しケーシングの壁に空気がさえぎられると、吸入が完了します。
- 歯型空間とケーシングの間に閉じこめられた空気が、ロータのかみ合いによって圧縮されます。
- ロータの回転に伴って空気は軸方向へ移動しながら、歯型空間とケーシングの間でより圧縮され、吐出口に至って所定の圧力に達します。
- 圧縮された空気が吐き出し側のケーシングに開けられたノズルから吐き出されます。
