省エネ性能と充実のIT機能で生産現場を支える先進コンプレッサー誕生!
日立はNEXTⅢ seriesへとDSPを進化させました。
高精度の歯面研削で加工されたローターの素材には、耐食性と耐久性に優れた特殊ステンレス鋼を採用。さらに内部の漏れを少なくするため、運転中の熱膨張を考慮した鏡面加工を施し最適な隙間を確保しています。
単段機で300℃以上、二段機でも200℃以上になる吐出し温度にさらされるローターは大きく熱膨張します。
この熱膨張をあらかじめ見込んで運転中に最適な隙間が確保できるように、日立独自の3次元補正技術が適用されています。
また、ローターには金属間での隙間をさらに縮小し、性能向上を図るために固体潤滑被膜を塗装してあります。この固体潤滑被膜は、300℃を超える過酷な環境でも十分な性能を有するもので、日立独自の技術が適用されています。
エアエンド
日立がオイルフリースクリュー圧縮機用に設計したビスコシールは、内部の渦巻き溝で油を積極的におしもどします。エアシールとビスコシールの組み合わせで圧縮室への油の浸入を防ぎます。
ベアリングには専用のボールベアリングとローラーベアリング、潤滑にジェット給油を採用。また、精密に仕上げられたタイミングギヤはローターの最適な隙間を確保しています。
圧力変動幅±0.01MPa以下の高精度な一定圧力制御ができますので、使用機械に必要な最適圧力の空気を効率よく供給できます。さらに設定圧力は0.01MPa刻みに設定でき大幅な省エネが図れます。
アンロード時(無負荷時)に、高圧段放気を行うのに加え、中間段からも放気させることで、アンロード時の動力低減と安定した軸封信頼性を確保しています。
また、アンローダレスのため、アンローダ(吸込み絞り弁)のメンテナンスが不要となります。
ピークカット機能をONにすることで、圧縮機の最高回転数が設定値以下となり、圧縮機の消費電力を低く抑えることが可能です。
ハイプレクーラーシステムにより、高温となるアフタークーラーの入気温度を低減し、二段階冷却構造を採用することで信頼性を向上。
空冷機においても1.0MPa仕様を実現しています。
圧縮機内部温度上昇を最小限に保つ新型ユニット構造により、NEXT seriesから周囲温度45℃での連続運転とロングメンテナンスサイクルを両立しました。
NEXTⅢ seriesでは50℃でも異常停止しない運転が可能です。
使用空気量に応じて末端までの圧力を予測し、低負荷時の圧縮機出口の圧力を低下させることで省エネ運転を行います。
試算例
・圧縮機出口を0.70MPaに制御
・末端圧力を0.55MPaに制御
運転データのUSB保存機能により、CSVデータ形式での外部取り出しが可能。省エネ運転の検討に活用できます。
タブレット端末のWeb画面を使い、圧縮機の運転状況の確認や設定確認・変更が可能。これまでにない操作環境が実現できます。
オープンネットワークのシリアル通信Modbus®/RTUを標準サポート。お客さまが利用している上位監視システムへの接続が容易です。
USBメモリー(データ取り出し)【標準】圧力/温度/電流/来歴/時間
カラー液晶タッチパネルを全モデルに標準装備。設定したい項目を直接タッチし、テンキーで入力、操作性を大幅に向上しました。
「スケジュール予約運転」はもちろん、5秒(最大20秒)までの停電に対し再起動が可能な「瞬停再起動」、低負荷時の「自動停止機能」など多彩な運転機能を用意しました。
圧力や温度、電流、運転時間、警報故障来歴などの運転データを記録し、その場で液晶画面から確認できます。
DSPシリーズや日立スクリュー圧縮機に共通して使用できる専用純正油です。
配合添加剤を厳選して環境負荷の少ない油脂としています。
高温酸化安定性とオイルミストなどの混入によるスラッジの生成を抑制しています。
優れた水分離性能と防錆能力でドレンの排出を容易とし、機器系統内の発錆を防止します。
銅不活性化剤の働きで、銅の影響による油の劣化・変質を防止します。
高まる「食の安全」に対する期待にお応えするために開発された潤滑油です。
世界的な衛生管理手法HACCP*1に対応しています。
米国FDA*2が規定した安全な材料を使用しています。
米国NSFインターナショナル*3によりH1グレード*4に認証登録されています。
日立スクリュー圧縮機HISCREW、DSPシリーズに共通して使用できる専用油です。
Vタイプ(可変速機)と一定速機による組み合わせ方法により、さまざまな運転での省電力が可能です。
台数制御を行わずに 圧縮機2〜3台で簡単に 省電力運転をしたい |
Vタイプと標準型DSPを組み合わせた新しい省エネ運転 |
|
---|---|---|
台数制御を さらに省電力運転したい |
台数制御にVタイプを組み合わせ簡単に省エネ運転 |
|
台数制御以上の省電力効果を出し、かつ運転時間も平準化したい | すべてVタイプとし運転時間平準化で省エネ運転 |