工作機械メーカ X社(製造技術部)
X社では、コンプレッサーを室内に設置。それを冷却するための水循環用のポンプは屋外に設置していた。
製造業における工場の省エネ化、環境対策がさまざまなかたちで進む中、X社でも全工場をあげて本格的な省エネ化に取り組むことになりました。その最中、コンプレッサーとポンプのリプレイスで日々頭を悩ませていたのは、製造技術部のA氏でした。
「使用しているポンプは、導入してからかなりの年数が経過していました。なので、省エネ対策などほとんど施されていないモデルです。さらに屋外に設置していたので、劣化もかなり進んでいました」(A氏)
ポンプを変えるとなると、コンプレッサーとの関係性も見直さなければなりません。そのうえ、省エネ化を進めるためには、専用のインバータ制御盤も新設する必要があり、その情報を集めたり、接続の評価をしたりなど準備にもかなりの日数がかかります。 またA氏は、今までのシステムの使い勝手やエンジニアの作業効率を考え、切り替えのタイミングで自動制御ができるように改善したいとも、前から考えていました。
「水温度センサーによる自動制御を導入したかったんです。しかし制御盤の設置費用と合わせるとかなりのコストがかかることがわかり、導入はあきらめていました」(A氏)
工場全体で、大幅な省エネ化を推進する必要があった
コンプレッサーとポンプはモデルも古く、劣化も激しかった
専用のインバータ制御盤、水温度センサーの導入を検討していた