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Hitachi

株式会社 日立産機システムインバータ

金属加工メーカ Z社(技術部)

金属加工メーカ Z社工場ライン

やっと見つけた高速回転のスピンドルモータ。しかし課題山積でお手上げ状態に…
顧客ファーストのインバータで、課題のタクトタイム短縮に成功!

金属加工に定評があるZ社。増え続ける世界中からのオーダーやリクエストの多い多品種小ロット生産にも柔軟に対応するため、現状業務を見直しと改善点の洗い出しを、プロジェクトを立ち上げて取り組むことにした

課題

タクト短縮の解決策を見つけるも、メーカが違うとインバータが使えなくて、苦戦ばかり…

洗い出しを進めていた技術部は、加工作業のタクトタイム短縮に課題があることを見つけました。そのため、作業スピードを上げるためには以下の2つが不可欠だと判断します。
① スピンドルモータの回転数を上げること
② 同時に複数の加工工程を行なえる様にスピンドルの数(軸数)を増やすこと
そこで、次はこの2つに対応するために何をすべきかの検討に移りました。

このとき状況を、プロジェクトメンバーの一人、M氏は次のように振り返ります。
「高速回転ができるスピンドルはすぐに見つかったのですが、寸法に課題がありました。軸数の方も増やしたかったので、その分モータを設置するスペースも必要になります。そこで、できるだけ小型のスピンドルを探したところ、海外でPMモータを搭載した高速運転可能なスピンドルメーカを見つけました。決め手は、インダクション・モータ搭載のスピンドルよりも小型だった点です」

早速、このスピンドルを購入したのですが、いざテストをしてみると新たな課題がいろいろでてきました。スピンドル用のコントローラは海外メーカオリジナルだったため、取扱説明書やサポートなどがすべて英語対応となり、使い慣れるまで想定外の時間がかかっていました。また、PMモータは内部に磁石が搭載されていて、M氏たちでメンテナンスすることは難しく、故障の不安もあり様子を見ながら作業するしかありません。現場からは、「国内メーカのインバータなら、もっと使いこなせるのに」と、不満の声が多く聞かれました。一応、スピンドルメーカに相談してみましたが、サポートについてはなしのつぶて状態だったのです。
そこで、このスピンドルを駆動できる国内メーカのインバータを探すことにしました。しかし、問い合わせたメーカはどこも「保証できない」という回答ばかりだったのです。

課題のポイント

  • 高速回転可能な海外製のスピンドルモータを購入するも、サポートがすべて英語のため、使い慣れるために相当の時間を要した

  • PMモータの内部に磁石が搭載されており、自社ではメンテナンスが難しいため、故障の不安もあり様子を見ながら作業しなければならず効率が悪い

  • インバータを検討するも、国内のインバータメーカは他社製のモータはサポートしていない

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