食品製造 B社(製造部)
増産でエアーが足りなくなるたびに、コンプレッサーを継ぎ足し導入し続けていたB社。初期に導入したモデルが老朽化してきたこともあり、入れ替えを検討。いくつかのメーカに相談することにした。最初に呼ばれた日立産機システムの担当者は、現場を見て驚いた
日立産機システムの担当者が驚いたのは、8台のコンプレッサーが機械室に所狭しと設置されていたことでした。この状況がいくつかの問題を引き起こしていたのです。
入れ替えプロジェクトを担当することになった製造部のN氏は、このときの状況を次のように振り返ります。
「この設置状況のため、機械室は夏でもないのにいつも熱気がこもっていました。コンプレッサー本体の設置だけではありません。配管もどの系統のものなのかがわからないほど複雑に密集していました。問題なのは、夏場に暑さが原因でコンプレッサーが止まることが何度かあったことです。そうなると、生産も一時的にダウンするため、インパクトは大きかったですね」
コンプレッサーの停止は毎回予期せぬ状況で発生しており、担当者が不在の際は事態が長期化することもありました。そのため、特に夏場の日中は、関係者はいつもヒヤヒヤしていたのでした。また台数が多いことから消費電力も相当な量となっており、上層部は今回を機に省エネ化を実現したいと考えていたのです。
この状況を見聞きした日立産機システムの担当者は、ある得策を思い付き、すぐに提案書をまとめたのでした。
所狭しと設置されたコンプレッサー8台が、夏場の暑さで急停止し、生産も一時的にダウンすることも
停止は予期せぬ状態で発生してしまうため、関係者はいつもヒヤヒヤしていた
台数も多く、消費電力も相当な量となっていたため、入れ替えを機に省エネ化したい