- 読み込み中
環境
世界は今、これまでになく深刻な環境課題に直面しており、その解決が早急に求められています。
私たちはグリーンプロダクトとデジタルテクノロジーを通じて、脱炭素社会、サーキュラーエコノミーへの移行、サステナブルな社会の実現に貢献しています。当社事業の脱炭素化に向けた取り組みも推進しており、2050年度までにバリューチェーンにおけるカーボンニュートラルを達成する目標を策定しました。
日立グループでは、環境長期目標の達成に向けて、「環境ビジョン」「グリーン戦略」「環境行動計画」を設定しています。
環境ビジョンと環境長期目標
日立環境イノベーション2050
健康で豊かな地球を次世代に引き継ぐために、日立グループは環境ビジョン、「日立環境イノベーション2050」を策定しました。日立産機システムでもこの環境ビジョンを共有し、「脱炭素社会」「高度循環社会」「自然共生社会」という3つの環境長期目標の達成に向けて取り組んでいます。
脱炭素社会
私たちは、事業所(ファクトリー・オフィス)での2030年度カーボンニュートラル達成、バリューチェーンにおける2050年度カーボンニュートラル達成、という目標の実現に向けて、再生可能エネルギーの採用、省エネ設備の導入、省エネルギーを実現する製品の開発などの、脱炭素化を加速させる取り組みを進めています。
高度循環社会
日立グループ内で使用する資源・水の利用効率を2050年度までに2010年度比で50%改善することをめざします。この実現に向けて、製品の製造過程における歩留まり向上や取水管理による使用量削減、材料や水の循環利用といった施策を行っています。
自然共生社会
私たちは、自然へのインパクトの最小化に向けた取り組みを行っています。
廃棄物や温室効果ガス、有害化学物質の排出量削減、原材料の調達方法の改善などにより、環境に対する「負のインパクト」の低減に取り組んでいます。
また、環境への「正のインパクト」を拡大する活動として、海岸の清掃活動や植樹などの森林保全活動による生態系保全活動も積極的に行っています。
日立は、環境長期目標達成に向けてグループ全体で着実に歩みを進められるよう、3年ごとに「環境行動計画」を更新しています。日立産機システムでは、全事業所においてここに定める目標の達成に向けて取り組んでいます。
グリーン戦略
日立産機システムでは日立の定める環境目標の達成に向けて取り組みを進めています。日立グループのグリーン戦略に則り、GX(グリーントランスフォーメーション)を加速させ、お客さま、当社事業を展開する地域社会、そして地球全体が長期的な利益を享受できることをめざします。
この実現に向けて、2つのグリーン戦略を策定しています。1つ目のGX for COREでは自社事業の脱炭素化をめざし、2つ目のGX for GROWTHではお客さまのCO2排出量削減を支援することで、社会全体でのCO2排出量を削減し、サーキュラーエコノミーの実現に貢献します。世界に広がる日立産機システムの全事業所において、この2つのグリーン戦略を柱に取り組みを続けていきます。
私たちは、カーボンニュートラルな社会とサーキュラーエコノミーの実現に寄与することで、地球環境に意義のある長期的な貢献をめざしていきます。
グリーン戦略に基づく取り組み
カーボンニュートラルに向けた取り組み
GX for COREでは、日立の事業所(ファクトリー・オフィス)における2030年度カーボンニュートラル実現に向けて、スコープ1(自社事業による直接排出)とスコープ2(自社が購入したエネルギー起源の間接な排出)に分類される温室効果ガス排出量を削減する施策を加速させていきます。また、バリューチェーンを通じた2050年度カーボンニュートラル達成に向けた活動も推進しており、主に購入した製品やサービスなどの上流工程に伴う排出と、自社製品やサービスの使用や廃棄に関する下流工程に伴う排出という、スコープ3に分類される温室効果ガス排出量の削減をめざします。
日立産機システムでは、変圧器や空気圧縮機、空調機などの高効率機器への更新、照明のLED化、再生可能エネルギー電力の導入など、世界中にある事業所(ファクトリー・オフィス)のエネルギー効率の最大化を推進してきました。また、日本、タイ、中国にある日立産機システムグループの工場において、太陽光発電設備を導入するなど、再生可能エネルギーの導入拡大も進めています。
最近ではこれらの取り組みが実を結び始めています。当社グループの国内外の14工場において、徹底した省エネルギー活動のほか、再生可能エネルギー由来の電力の利用によってCO2排出量を削減し、再生可能エネルギー証書や中和クレジットも活用してエネルギー起源のScope1およびScope2のカーボンニュートラルを達成しました。
関連情報
また、GX for GROWTHでは、お客さまの環境へのインパクト削減という課題にも取り組んでいます。
日立産機システムでは、さまざまなグリーンプロダクトを製造しています。高効率な空気圧縮機やモータ、変圧器、工場全体のエネルギー管理システム(FEMS)、設備運用の監視システムなどを通して、お客さまの設備運用の省エネルギー化や高効率化に貢献しながら、製品ポートフォリオを拡充し続けています。
加えて、エンドツーエンドのデジタルソリューションの提供により、お客さまのCO2排出量削減も支援します。日立産機システムの製品・システムの多くは、産業機器向け設備監視サービス「FitLive」によるコネクテッド化により、リアルタイムの稼働データを元に不具合が発生する前の予兆診断を行い、産業機器の最適運用を実現することで省エネルギー化に貢献します。
日立産機システムでは、カーボンニュートラルな社会の実現に向けた取り組みを続けています。
サーキュラーエコノミーへの移行推進
GX for GROWTHのもう1つのアプローチとして、持続可能な資源循環型社会の構築をめざし、サーキュラーエコノミーへの移行を推進しています。
サーキュラーエコノミーの実現に向けた取り組みとして、再生材や環境配慮材料を使用し、分解・再製造するためのエコデザインを実施しています。また、日立産機システムは「Reman※1(再製造)」「Rebuild※2(再製造)」「Repair(修理)」「Reuse(再使用)」「Recycle(再資源化)」の5Rを掲げ、当社製品の長期使用と廃棄物削減を推進します。
当社の空気圧縮機やモータ、インバータなどを分解・選別し、新品同等の性能の状態まで再製造します。これにより、製造する部品数を削減しながら、お客さまへの製品の安定供給にも寄与するとともに、環境負荷の低減に貢献します。
- 「Remanufacturing」の略称。使用済製品を整備し、新品同等の製品寿命を付与した製品を販売
- 使用済製品や部品を整備して販売
日立産機システムが掲げる「5R」の詳細はこちらでご覧いただけます。
- Reman/Rebuild:工業製品リサイクルの取り組みと展望|日立評論別タブで開く
- Repair:部品供給|日立産機システムの保守・サービス
環境活動について
日立産機システムの環境活動の取り組みについては、こちらをご覧ください。