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Hitachi

株式会社 日立産機システム空気圧縮機・関連機器

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コンプレッサーを選ぶ上で知っておきたい用語が3点あります。
「出力」「圧力」「空気量」の3点についてご説明していきます。

出力

出力

コンプレッサーはモーターの力で空気を圧縮します。
モーターの出力(kW)が大きいほど、コンプレッサーから吐き出す空気の量が増えます。
モーターの出力を表す単位として、以前は「HP(馬力)」を使用していましたが、現在は「kW(キロワット)」を用いるのが一般的です。
【1HP=0.75kW】

日立のコンプレッサーは0.2kWから780kWまで、幅広いラインアップがあります。

圧力

圧力

空気を圧縮すると元に戻ろうとする力が生まれます。
その力の強さを「圧力」と呼んでおり、単位面積あたりの圧縮空気の力を表します。
圧力を表す単位には従来「kgf/p」を用いていましたが現在は「MPa(メガパスカル)」で表すことが多いです。
圧力には大気圧を基準とするゲージ圧力と、絶対真空を基準とする絶対圧力の2つの考え方があります。

  • ゲージ圧力の場合
    大気圧=0MPa 絶対真空=-0.1013MPa
  • 絶対圧力の場合
    大気圧=0.1013MPa 絶対真空=0MPa

一般的なのはゲージ圧力で、日立のコンプレッサーもゲージ圧力での表記となっています。
コンプレッサーが圧縮できる最高の圧力は、0.7〜0.9MPaのものが一般的で、中には1.0MPa以上まで圧縮できる「中圧」と呼ばれるコンプレッサーもあります。お使いの設備に必要な圧力を上回るコンプレッサーの選定が必要です。

吐出し空気量

吐出し空気量

コンプレッサーが単位時間あたりに作り出す圧縮空気の量を大気圧の状態に換算した値を「吐出し空気量」と呼んでいます。一般的には「L/min(リットル毎分)」や、「m³/min(リューベ毎分)」の単位を用います。
・1m³/min=1000L/min
日立のコンプレッサーでは小〜中型のレシプロ(ベビコン)・スクロールで「L/min」、中〜大型のスクリュー圧縮機で「m³/min」を用いることが多いです。
また、空気は温度の変化によって縮小/膨張するため、温度0℃と20℃では空気量が異なります。単位の前に「N(ノルマル)」が付いた、「NL/min」や「Nm³/min」は基準状態と呼ばれます。

L/min、m³/min:標準状態(温度20℃、湿度65%、大気圧時)
NL/min、Nm³/min:基準状態(温度0℃、湿度0%、大気圧時)

換算方法
Qs=Qn×273+t/273×0.1013/Ps・・・・・・

カタログや図面では標準状態での記載となっています。

必要な圧力や空気量が分かったら、コンプレッサーを選定できます。
選定の仕方については以下をご覧ください

コンプレッサー選定のポイント

製品の検索・比較選定

圧縮空気の種類や出力から製品の絞り込みや、機種の比較選定ができます。

製品検索・比較Webサイト

関連情報

  • コンプレッサーの基礎知識や構造について