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Hitachi

株式会社 日立産機システムモータ

製薬会社 D社(生産管理部)

製薬会社 D社

搬送工程のモータ振動が、まさかの規定値超え。
製薬業界の難題をクリアし、取引先からも高評価を得た製品とは?

製薬業界では、出荷前後の搬送工程までトレーサビリティが厳しく管理されている

課題

製薬業界の厳しい規格。クリアできるモータが見つからず

D社生産管理部のH氏は、ある問題に頭を悩ませていました。自社製品の搬送工程で使用しているコンベア用のモータの振動が、規定値を超えてしまったのです。製造工程の後半となる出荷前後であるとはいえ、製薬業界の基準はとても厳しくなっています。
この状況についてH氏は次のように語ります。
「我々の業界ではトレーサビリティが非常に厳しく管理されているため、規定値を超えている部分は早急に対応をしなければなりません。特に多品種小ロット生産を行っていると、納品までフル回転で対応しなければならず、ついついスピードを上げてしまってさらに振動が増すケースもありました」(H氏)

振動による騒音は、社内の環境面でも課題となっていました。モータの振動音は、作業員間のミスコミュニケーションを誘発しかねません。ちょっとしたコミュニケーションのずれであったとしても、後々、大きなトラブルに繋がる危険性も秘めています。

既存のモータの中には、低振動・低騒音をうたっているものもありましたが、規定をクリアするものは見当たりませんでした。カスタムメイドのモータも視野に入れながら製品を探しましたが、良い情報はなかなか手に入らないまま時間ばかりが過ぎていきました。
社内からのプレッシャーはもちろんのこと、取引先からの問い合わせも相次ぎ、H氏は途方に暮れてしまいました。

課題のポイント

  • 現状、搬送工程で使用しているモータの振動が規定値を超えてしまっている

  • 規格品のモータでは、問題の解決につながるスペックに該当するものがなかった

  • 作業員間のミスコミュニケーションを減らす意味でも、低騒音化の必要性があった

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