業種から探す食品・飲料

業界動向

労働人口の減少により、昨今さまざまな業界で人手不足が問題視されています。さらに、食品・飲料業界はHACCPをはじめとした衛生管理の取り組みやトレーサビリティの確保など、食の安全を守るための厳格な基準があり、そのアップデートにも対応していく必要があります。取引先から新しい認証の取得を求められ、対応に追われている方もいるのではないでしょうか。限られた人員で市場のニーズに応えていくために、設備の刷新や業務効率化を行い、生産性を高めることが課題となっています。

また、環境問題への取り組みもすべての業種に共通する課題です。気候変動が深刻化し、企業責任が厳しく問われるいま、各種取引先や消費者などのステークホルダーからも環境への配慮がますます重視されています。生産現場においても省エネや脱炭素化が求められており、生産性向上とともに迅速な対策が必要です。

課題の解決策

ここからは、食品・飲料業界の現場によくある課題を例に、日立産機システムが提供できる解決策を具体的にご紹介します。

日常業務を時短・効率化

人手不足に加え、非効率的な業務への対応で、注力したい領域に人員を割けない、熟練の技術者へ負担が集中してしまうといったお悩みを多く耳にします。また、トラックドライバーの人手不足や労働時間の見直しが課題となっている現在、配送の効率化も重要です。効率的に配送を行うためには、修理やメンテナンスなどにともなうライン停止の時間を短縮する必要があります。

日立産機システムのIoTを活用した設備監視サービスなら、遠隔地からリアルタイムに各製品の状態を確認できます。異常発生時には自動で警報が送られるため、目視による監視業務が最低限に。定期交換部品の購入もスムーズになり、ダウンタイムを短縮できます。メンテナンス時の停電にお悩みの場合は、旧形機種との高い互換性を持つリプレイス用遮断器をご提案します。施工時の配電盤改造を最小限に抑えることで、交換にかかる時間を短縮。日々の業務の時短・効率化で、長期的なコストメリットに貢献します。

よくある課題

  • 非効率的な確認業務をどうにかしたい
  • 定期修理時のライン停止時間を短くしたい
  • エアーシャワーの待ち時間が長く、増員が難しい

解決策の例

  • PCやスマートデバイスを用いた設備の遠隔監視で業務を効率化
  • 互換性の高い遮断器を使い、交換時間を最小限に
  • 最新型のシャワー機で待ち時間を短縮

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省エネと環境にも配慮

環境への配慮は産業界全体が直面している課題です。生産現場においては、エネルギー効率の向上、水や電気の使用量削減、二酸化炭素排出量を実質ゼロにする脱炭素化(カーボンニュートラル)などの対策が求められています。

日立産機システムは空気圧縮機をはじめ、高い省エネ性で工場などの省エネルギーに貢献する「省エネ・高効率型」の製品群や、環境への負荷軽減に貢献する「環境配慮型」の製品群といったグリーンプロダクトを多く取り揃えています。さらに使用・保守・交換・再資源化までを一貫してサポートするリカーリングビジネスモデルによって、製品の安定供給と環境負荷低減の両立をめざしています。

よくある課題

  • 工場の使用電力を少しでも抑えたい
  • 工場内のCO2排出量削減の取り組みを進めたい
  • 環境汚染のリスクを減らしたい

解決策の例

  • 多くの省エネ製品から最適なものをご提案
  • 空気圧縮機の廃熱を再利用する高効率なシステムを構築
  • 大豆由来の絶縁油を用いた変圧器で、万一の汚染リスクを低減

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現場にあわせたトレーサビリティを実現

食品に関わる事業では必須となる、トレーサビリティの取り組み。万一の事故が発生した際には、いつ、どこで、どのように発生したのかを、迅速かつ正確に突き止めなくてはいけません。国内はもちろん海外においてもトレーサビリティの規制は厳しく、取引先から情報開示等を求められることも多いのではないでしょうか。対応力を強化するために、ロット管理から個体管理へとシフトしたり、ERPやMESを導入して工場間のデータを一元管理したりと、管理方法を見直す企業が増えています。

日立産機システムは日立グループ全社で培った知見を活かし、ERPやMESのご提案から、導入後の保守対応まで一貫してサポートします。もちろん、既存のERP・MESと連携させる形で製品をご提案することも可能です。また、ロット印字のためのインクジェットプリンターや、印字文字が正しいかを検査する印字検査装置、それらを一元管理するマーキングセルシステムなど、現場のさまざまな要望に応える製品とオプションをご用意しています。

よくある課題

  • MES・ERPを導入し、問題発見や原因究明を迅速化したい
  • 正確な管理のため、ロット管理から個体管理へシフトしたい
  • いざというとき、不具合が発生した個体をすぐに突き止めたい

解決策の例

  • 日立グループの豊富な知見を活かしたサポート
  • 工場内の機器と連携し、各個体の情報を2Dバーコードで付与
  • 検査結果のOK/NGだけでなく、結果画像を全記録するシステム

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厳しい衛生管理を支える製品群を提供

日本では2021年からHACCPに沿った衛生管理が義務化されましたが、国際的に衛生管理の要求は高まり続けています。グローバル企業や大企業では、HACCPだけでなく、さらに追加要求を加えた規格の対応を取引条件としているところも少なくありません。

規格によっては圧縮空気中の不純物の除去が必要になり、オイルフリーコンプレッサーの使用が推奨されています。日立産機システムは幅広いレンジに対応したオイルフリーコンプレッサーを取り揃えることで、お客さまのニーズにお応えします。さらに静音かつコンパクトな製品もラインアップしており、置き場所が限られた小規模な工場や、住宅地に近い工場でもお使いいただけます。また、製品によってはキャスターやタンクも取りつけ可能。機器周辺の清掃も簡単に運用できます。

よくある課題

  • 用途に合ったオイルフリーコンプレッサーを探している
  • 空気圧縮機の小型化・静音化が求められている
  • 清掃のための移動スペースが必要

解決策の例

  • 0.2~780kWまでの幅広いレンジに対応するラインアップ
  • 超小型・静音の空気圧縮機や窒素ガス発生装置を用意
  • キャスター・タンクつきの空気圧縮機で容易に清掃可能

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日立グループのノウハウを活かしたコンサルティング

設備を強化したいが導入やメンテナンスのコストは抑えたい、省エネや各拠点との連携も考えなくてはいけない、など、生産現場をめぐる課題は複雑化しています。全体の最適化を図るには、IoTや設備運用の知見がどうしても必要になります。

日立産機システムは、高品質な製品とデジタルソリューションを組み合わせ、お客さまのニーズにあった解決策を提案します。その基盤となるのが、日立グループとして培ってきたさまざまなノウハウと経験の蓄積。難易度の高い課題に対しても、グループの総合力でアイデアを生み出します。例えば、安定稼働とコストの最適化を両立するメンテナンスプランや、稼働データを活用した効率的なシステムをご提案。工場全体の省エネ化や製品の再資源化など、環境問題に取り組むためのご支援も可能です。製品の導入からシステム構築・メンテナンス・環境対策までをワンストップで対応し、お客さまのパートナーとして新しい価値を創出します。

よくある課題

  • 課題が多岐にわたり、何から手をつけていいかわからない
  • 設備投資や保守費用のための予算を組むのが大変
  • 自社ですべての設備を管理するのが難しい

解決策の例

  • 生産現場全体を見据え、最適な運用をコンサルティング
  • リースやサブスクリプションも視野に入れてプランを検討
  • データをもとに予兆診断を行い、先回りでメンテナンスを提案

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