業種から探す自動車

業界動向

労働人口の減少により、昨今さまざまな業界で人手不足が問題視されています。さらにCASEと呼ばれるような自動車の技術革新は年々進んでおり、使用部品や生産体制が変わっていくなか、これまで以上に高い品質が求められています。一部の技術者に負荷が集中してしまう、品質管理のための業務で手一杯になってしまうといったお悩みがある方も多いのではないでしょうか。限られた人員で市場のニーズに応えていくために、各種業務の生産性を高めることが課題になっています。

また、環境問題への取り組みもすべての業種に共通する課題です。気候変動が深刻化し、企業責任が厳しく問われるいま、各種取引先や消費者などのステークホルダーからも環境への配慮がますます重視されています。生産現場においても省エネや脱炭素化が求められており、生産性向上とともに迅速な対策が必要です。

課題の解決策

ここからは、自動車業界の現場によくある課題を例に、日立産機システムができることを具体的にご紹介します。

クレーンのデジタル化で搬送を安心・安全に

自動車業界では欠かせない、重量物の搬送業務。しかし衝突などの事故を避けながら搬送するためには、オペレーターの技術習熟も不可欠です。人手不足のなか、搬送を任せられる作業者が少ないことに悩まれている方も多いのではないでしょうか。また、クレーンには定期点検が義務付けられているため、日々の点検報告作成や整備管理にも苦労しているという声を耳にします。

日立産機システムのインバータ式ホイストは、オペレーターの技能を問わず、安全にご使用いただける補助機能を標準搭載しています。吊荷の停止時の振れを軽減する荷振れ抑制機能、地切りの際、玉掛け状態の確認を促す地切り操作補助機能、定格荷重を超える吊荷を検知すると自動停止する過負荷防止機能によって、日々のクレーンでの搬送業務をより安全に行うことができます。さらに運用面においては、PCやスマートデバイスから遠隔で稼働状況を監視できる設備監視サービスを活用いただければ、日々のメンテナンスに関わる管理業務の負担を軽減できます。

よくある課題

  • オペレーターの習熟度に自信がない
  • メンテナンスを効率化したい

解決策の例

  • 荷振れ抑制機能・地切り操作補助機能で、誰でも安全に使用可能
  • 設備監視サービスで、稼働データを活用し管理を効率化

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省エネと環境にも配慮

環境への配慮は産業界全体が直面している課題です。一般的に工場の電力の25%は空気圧縮機で消費されていると言われていますが、とくにさまざまな用途で大量の圧縮エアーを使う自動車工場では、電気代も膨大。そのため比較的省エネ意識が高い企業も多く、全体の圧力を下げて局所昇圧する等の取り組みが進んでいるものの、まだまだ非効率な昇圧弁が使われているケースも珍しくありません。

日立産機システムは空気圧縮機をはじめ、高い省エネ性で工場などの省エネルギーに貢献する「省エネ・高効率型」の製品群や、環境への負荷軽減に貢献する「環境配慮型」の製品群といったグリーンプロダクトを多く取り揃えています。さらに使用・保守・交換・再資源化までを一貫してサポートするリカーリングビジネスモデルによって、製品の安定供給と環境負荷低減の両立をめざしています。

よくある課題

  • 工場の使用電力を少しでも抑えたい
  • 工場内のCO2排出量削減の取り組みを進めたい
  • 環境汚染のリスクを減らしたい

解決策の例

  • 多くの省エネ製品から最適なものをご提案
  • 空気圧縮機の廃熱を再利用する高効率なシステムを構築
  • 大豆由来の絶縁油を用いた変圧器で、万一の汚染リスクを低減

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現場の状況に応じて柔軟にIoT化を実現

多品種小ロット化の対応や生産データの管理のために、工場をIoT化し、生産性向上を図る企業が増えています。しかしプレス・塗装・組立てなどさまざまな工程が発生する自動車製造の現場では、工場が複数に分かれていることもしばしば。分散した設備を一括制御するシステムは難易度が高く、課題に感じている方もいらっしゃいます。また、現場のシステムだけでなく、上位の基幹システムや取引先とのネットワーク網にも接続したいというケースが少なくありません。

日立産機システムは、お客さまの状況にあわせた最適なシステムを設計します。難易度の高いご要望でも、ヒアリングと現地調査を丁寧に行い、省エネや保全も踏まえたシステム全体のコンセプトからご提案。日立グループ全社で培ってきた確かな開発力をもとにIoT化を実現します。既設の設備やシステムを活かしたい場合も、まずはご相談ください。コントローラーの取り付けなどだけで、簡単に遠隔監視やネットワーク接続ができる場合があります。

よくある課題

  • 生産計画に応じて別々の工場の空気圧縮機の稼働を制御したい
  • 上位の基幹システムに連携させてIoTを強化したい

解決策の例

  • 複数の圧縮機をまとめて監視・自動制御するシステム
  • 既設の装置に導入できるIoT対応産業用コントローラ

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不要動作を避ける正確な絶縁監視システム

火災や感電を防ぐため、漏電リレーや漏電遮断器を導入している工場は多いでしょう。しかし多数の溶接機を使うことがある自動車業界では、漏れ電流の高調波成分が増加し、機器が不要動作してしまうことも。なかなか効率的に作業できないという声を耳にします。

日立産機システムの低圧絶縁監視システムは、漏れ電流のなかの高調波成分やコンデンサー成分を除去して、感電や火災の原因となる有効分漏れ電流を正確に抽出します。不要動作による余計な作業をなくし、人手をかけずに、絶縁劣化の兆候を早期発見することができます。

よくある課題

  • 漏電リレーの不要動作で時間がとられてしまう
  • 漏れ電流の計測に時間がかかっている

解決策の例

  • 有効分漏れ電流を正確に抽出する絶縁監視システム

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日立グループのノウハウを活かしたコンサルティング

設備を強化したいが導入やメンテナンスのコストは抑えたい、省エネや各拠点との連携も考えなくてはいけない、など、生産現場をめぐる課題は複雑化しています。全体の最適化を図るには、IoTや設備運用の知見がどうしても必要になります。

日立産機システムは、高品質な製品とデジタルソリューションを組み合わせ、お客さまのニーズにあった解決策を提案します。その基盤となるのが、日立グループとして培ってきたさまざまなノウハウと経験の蓄積。難易度の高い課題に対しても、グループの総合力でアイデアを生み出します。例えば、安定稼働とコストの最適化を両立するメンテナンスプランや、稼働データを活用した効率的なシステムをご提案。工場全体の省エネ化や製品の再資源化など、環境問題に取り組むためのご支援も可能です。製品の導入からシステム構築・メンテナンス・環境対策までをワンストップで対応し、お客さまのパートナーとして新しい価値を創出します。

よくある課題

  • 課題が多岐にわたり、何から手をつけていいかわからない
  • 設備投資や保守費用のための予算を組むのが大変
  • 自社ですべての設備を管理するのが難しい

解決策の例

  • 生産現場全体を見据え、最適な運用をコンサルティング
  • リースやサブスクリプションも視野に入れてプランを検討
  • データをもとに予兆診断を行い、先回りでメンテナンスを提案

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導入事例

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