日立静止形保護継電器の主接点の接点容量は、一般に次の値を標準としています。
閉路容量 | 30A |
---|---|
通電容量 | 1A |
開路容量 | 0.15A(L/R=40ms、DC110V) |
動作表示器は“Target”と呼ばれ、継電器接点に電流が流れたことによち表示します。これは手動復帰になっていますので、引きはずし電流がなくなっても表示状態を続けます。したがって、継電器の動作の確認、故障の判別、点検がしやすくなっています。
なお、用途により、各種仕様のものが選べます。
表示付補助接触器はI.C.S(Indicating Contactor Switch)とも呼ばれ、補助接触器と動作表示器の機能を併せもっています。その接続は、図1に示すように補助接触器の接続と同様で、用途に応じて次のような仕様のものがあります。
図1 補助接触動作表示器接続図
図2 表示付補助接触器(ICS)接続図
動作表示器(TAG) | 表示器付補助接触器(ICS) | ||
---|---|---|---|
電流(A) | 抵抗(Ω) | 電流(A) | 抵抗(Ω) |
0.1 | 30 | ||
0.2 | 7.4 | 0.2 | 20 |
0.5 | 1.6 | 0.5 | 2.7 |
0.8 | 0.48 | 0.8 | 1.2 |
日立静止形保護継電器の制御電源接続端子は、一般にS1(+)、S2(−)となっております。極性を正しく接続してください。
また、定電圧電源装置供給を受けるものと直接所内の制御電源電圧を受けるものがありますので、ご注意ください。
大きな故障電流が流れた場合に高速度遮断する目的で製作されたものです。その構造はヒンジ形になっており、電流整定指標がありますので可動磁極を動かして指標に合わせ、電流整定を行います。即時要素の動作時間は電流値にほとんど関係なく、即時要素整定値の電流になれば即時(40ms以下)動作します。
引出式継電器(B、D、E、G、各ケースの継電器)は、プラグをはずすだけで内部要素を引き出すことができますので、点検試験に便利です。これらの継電器は、
写真は引出形継電器の内部機構を引き出したところを示します。なお、TP-2形テストプラグ(別売)を使用すれば、継電器を盤に取り付けたままでも試験ができます。
引出式継電器を引出したところ
R、S、C、M1ケースは埋込形、B、D、E、G、K4ケースは引出形構造です。
各ケースの外形寸法及び盤穿孔図は各形別仕様表内のケース図欄のリンクをご参照ください。