配電制御機器 経年劣化による遮断器のトラブルが頻発!長時間ラインを止めず、200台を交換した方法とは

電気工事 A社(設備保全部)

遮断器は異常電流や漏電が起きない限り動作せず、普通に通電していることが多いため寿命を感じにくい製品だが、長期の使用により確実に劣化するため、放っておくと重大な事故につながる可能性がある。

課題

同時期に設置した遮断器の一部で、動作不良などのトラブルが発生

A社が機器メンテナンスを任されている大口ユーザの工場で、遮断器のトラブルが数件、連続して発生していました。設備保全部のN氏が原因を探ったところ、動作不良などのトラブルの大半が、経年劣化によるものであると判明しました。しかし、工場内で稼働している遮断器は同時期に設置されたため、そのまま放置するわけにはいきません。そこでラインに設置されている200台近い遮断器のすべてを交換することが決まり、ユーザから改めて提案の依頼を受けました。

交換する遮断器の寸法が違うため、長時間にわたるラインの停止が必要に

N氏は早速、すべての遮断器を交換するためのコストや、作業にかかる時間等を試算しました。ところが工場で使用している遮断器と、新しく交換する遮断器では寸法差があったのです。そのため盤の改造工事が必要となり、200台の遮断器を交換する工事の間、長時間にわたって停電をせざるを得ないことがわかりました。
「停電となれば工場のラインを長時間、停止しなければなりません。それは非常に大きな損失です。当然ながら、弊社の提案は了解を得られませんでした」(N氏)
N氏は途方に暮れながらも、打開策を検討しはじめました。

課題のポイント

経年劣化により遮断器にトラブルが発生。200台近い遮断器をすべて、一斉に交換しなければならなかった

交換予定の遮断器との寸法差があり、盤の改造工事が必要になった

そのためにはラインを長時間停止しなければならず、ユーザから了解を得られなかった

解決のポイント

日立産機システムから紹介された「リニューアル遮断器」を使用することで、盤の改造工事が不要

改造工事が不要なため、更新時間を大幅に短縮。全数交換がわずかライン停止中の夜間作業3日間で完了できた

長時間にわたるライン停止がなくなり、古い遮断器を使い続けるリスクからも解放された

取付寸法・配線の位置が同じ「リニューアル遮断器」で問題を全てクリア

N氏は他部署で取引きがある、日立産機システムの担当者に今回の問題を相談してみました。するとこの担当者から「リニューアル遮断器」を紹介されました。
この遮断器は、現在の遮断器を旧形遮断器の取付寸法・配線位置と同じ寸法に加工するため、盤の改造をすることなく短時間で遮断器を交換できるようになっていて、これなら今回の提案のネックとなっていた盤の改造工事による長時間の停電が不要になります。
「最も頭を悩ませていた改造工事の課題が、これで一気に解決できました。早速『リニューアル遮断器』の全面導入を軸とした提案を作り、再交渉を行いました」(N氏)

200台の遮断器交換が、たった3日間の夜間作業で完了?ユーザを未来のリスクから解放

A社による新たな全数交換計画はユーザにも喜ばれ、N氏ら設備保全部は早速工場内で遮断器の交換を進めることになりました。盤改造工事が不要なリニューアル遮断器を導入したことにより、作業時間が大幅に短縮したことで交換コストも大幅に低減。また当初は工事開始から全数交換完了まで計4日間のライン停止が必要と試算されていた更新計画も、ラインが停止している夜間作業3日間のみに圧縮することができ、ユーザが難色を示していた長時間にわたるラインの停止も必要なくなりました。
「全数交換がスムーズに進んだことは良かったですが、何より、古い遮断器を使い続けることによって起きるかもしれないリスクから、ユーザを解放できたのは大きかったですね」(N氏)
この一件を通じて、A社と大口ユーザの信頼関係はますます厚くなり、他のライン機器についてもリニューアルの商談を進めています。

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