コンプレッサーには潤滑油を使う給油式と使用しない(もしくは潤滑油が圧縮室内に入らない構造になっている)オイルフリーの2種類があります。 必要なエアーの品質によってどちらのタイプが良いか選びましょう。
コンプレッサーの摺動部は金属で出来ているため、潤滑剤が無いと接触により傷んでしまいます。
コンプレッサーでは専用の潤滑油を充填することで金属同士の接触による破損を防いだり、隙間からの空気漏れを防ぐシール効果を果たしています。
給油式だと効率よく圧縮ができますが、吐き出される圧縮空気にはオイルミストが混ざってしまいます。
オイルが混ざっても問題の無い用途(エアー工具、工作機械など)にオススメです。
できるだけきれいな圧縮空気が必要な方にオススメなのが、オイルフリー式のコンプレッサーです。
日立のオイルフリー対応は、構造毎に吐出し空気に油分を含まない機種を多数ラインアップしています。
レシプロではピストンリングという部品を圧縮機のピストン部に使用することで潤滑油無しで圧縮ができます。
スクロールではチップシールという部品を圧縮機の接触面に使うことでオイルフリーを実現しました。
スクリューではギヤ部分に潤滑油を使用しますが、圧縮室内には一切入らない構造でオイルフリーとなっています。
スクリューローターは特許を取得した特殊な被膜が施されており、非接触で回転します。
日立DSPシリーズはクラスゼロを取得した信頼性の高いオイルフリー式コンプレッサーとなっています。
オイルフリー式のコンプレッサーはオイルミストを含まないクリーンエアーを供給するので、どんな用途にも使用できます。以前は食品や化学・電子分野などで人気でしたが、現在では業種や用途を問わず幅広くお使いいただいています。
空気品質 | 製品構造 | ドレン水 | |
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オイルフリー | オイルフリー (油分を嫌う用途向き) |
部品点数が給油式より多い | 油分が混じらない |
給油式 | 微量に油分が混入 | 部品構成が オイルフリーより少ない |
微量に油分が混じるため 産廃処理が必要 |
用途や管理の仕方によって給油式かオイルフリー式を選びましょう
迷ったらオイルフリー式がオススメです