金属加工業 G社(製造技術部)
日立産機システムから、コンプレッサーの入替えについて3ステップの提案があった
配管部については、日立産機システムの豊富な知見から「ループ化」が提案された
コンプレッサー本体については、省エネ性能に長け、IT機能も兼ね備えた機種を選定
切り替えは順調に進み、増産体制にもフレキシブルに対応。数か月後に消費電力を測定したところ、10数%の改善が見られた
そこでK氏は思い切って、既存機器のメーカである日立産機システムにこれらの課題を相談することにしました。そして後日、日立産機システムの担当者から、次のような提案をもらいます。
「日立産機システムからの提案は、実に的を射たものでした。まずは、資格保有者による省エネ診断の実施です。これで当社が省エネについてどこを、どうすれば良いのかが明らかになります。次は、配管部の診断調査の実施でした。エアーの正確な流れが分かることで、新たな手が打てるようになります。そして、これらの結果を踏まえ、最適なコンプレッサーを選定していくという3ステップの提案でした」(K氏)
この提案を、上層部に説明をして了解を得たK氏は、見直しプロジェクトをスタートさせます。
「今回の診断でいろいろなことが分かりました。例えば、配管部の見直しについては、診断調査の結果や日立産機システムの豊富な知見から『ループ化』を提案されました。また、診断結果を総合的に判断して、機器については、省エネ性能に長け、IT機能も兼ね備えたDSP-200W6N3-7Kを選定してもらいました」(K氏)
※圧力値はイメージです。
具体的には、次のような内容でした。メインで稼働している3台中の1台をこの機種に入れ替え、既存のモデル1台と併せて、今までと同じエアー圧力を実現。もう一台は予備機としてスタンバイします。この方式なら、製造中に入替えができるため、ライン停止の必要もないのです。
また、多忙な保全員を完全にサポートするため、クラウド監視機能「FitLive®」を使いました。増産で深夜に及ぶ生産になり、保全員がいなくても有事の際はサポートが受けられるようになります。そのうえ、今までの充実したサービス&サポートも継続して利用することが可能でした。
見直しプロジェクトは順調に進み、コンプレッサーの切り替えも難なく終了。今では、増産体制にもフレキシブルに対応できています。
気になる省エネ効果も、数か月後に消費電力を測定したところ、10数%の改善が見られ上層部も大満足でした。