クリーンエア装置

簡易陰圧装置:排気HEPAフィルターユニット

再生医療分野において特に細胞操作用に適したキャビネットです。

特長

一般病室を陰圧対応可能(屋外排気)

室内を清浄化(室内排気)(*1)

本体の差圧計でHEPAフィルターの目詰まり管理が可能

「排気HEPAフィルターユニット(本体)」と「差圧計(付属品)」 を 部屋に設置し排気ダクト工事を行うことにより、 簡易陰圧装置(*2)として使用可能です。

  1. クリーンルーム用としては使用できません。 また屋外排気と室内排気は併用できません。
  2. CDC(アメリカ疾病予防管理センター)ガイドラインでは、ダクト接続による屋外排気で廊下との室内気圧差を-2.5Pa以下に設定することが推奨されています。

排気HEPAフィルターユニットは、病室、診察室、待合室等に設置し、室内空気をHEPAフィルタで処理後に屋外に排気し、部屋を陰圧(負圧)にすることにより、空気感染、飛沫感染の可能性がある病原体等が室外に漏洩することを抑制します。 室内空気を減圧し、室内と廊下の気圧差を2.5Pa以上(室内が-2.5Pa以下)にすることにより、「簡易陰圧装置」として使用することができます。また、室内から吸気した空気をHEPAフィルターで処理し、室内に排気することにより、部屋の空気を浄化します。


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フィルターユニット本体
用途 病院の一般病室・診察室・待合室等での換気を行います

簡易陰圧装置の設置例

●一般病室を陰圧対応可能【イメージ図】 ●室内を清浄化【イメージ図】
表
  • CDCガイドラインに基づき廊下に対する室内の陰圧を確認しました。
    注)1. 初期風量による測定結果です。
      2. 部屋の気密性により圧力差の結果は異なります。

簡易陰圧装置の設置前の確認事項

設置前の室内・廊下気圧差確認

設置前には、廊下に対する室内圧力の差が0Pa以下であることを確認ください。

設置台数の選定

本機器の導入により、一般室を入院個室や診察室等として使用する場合には「病院空調設備の設計・管理指針(HEAS-02-2013)」の最小風量の目安(6回/h)を満足できるよう設置部屋の容積に合わせた、排気HEPAフィルターユニットの台数を選定ください。

排気HEPAフィルターユニット設置台数 設置部屋の容積
1台 弱運転時 50m³以下
強運転時 100m³以下
2台 弱運転時 50~100m³以下
強運転時 100~200m³以下

仕様表

型式 FCE-10K
集じん効率 0.3µm 99.99%以上
集じん要素 HEPAフィルター
処理風量 10/5m³/min(強/弱)
機外静圧 30Pa(「強」運転時)
電源 AC100V 50/60Hz
消費電力 95W(「強」運転時)
騒音値 50dB(A)(「強」運転時)
外装 鋼板製焼付塗装 ネオホワイト半ツヤ
外形寸法 W700×D350×H1,200 (mm)
質量 60kg
付属品 差圧計 (圧力レンジ0~50Pa、最小目盛0.5Pa、精度±5%FS) ×1個
差圧計用ビニール管 (内径φ6) 5m×1本
  • (注記)
    1. 騒音値は、製品中心正面1m、床上高さ1mの位置における値とします。
    2.周囲環境は、5~40℃ 85%RH以下の一般室内空気(有機溶剤可塑剤など特殊雰囲気は除く)とします。

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