食品加工業 H社(生産技術部)
* 写真はイメージです
「N2パック」は、大気中から窒素を抽出するためボンベが不要で、搬出入作業がなくなり、省スペースでの設置も可能
遠隔監視サービス「FitLive」に対応した機種を採用することで、このサービスを利用して機器の管理の簡素化を実現。さらにトラブル時の処理も迅速化できた
新工場の建設準備が進む中で、O氏は日立産機システムの担当者に会う機会がありました。
日立産機システムは、既存工場に引き続き、新工場での導入も決まっていたコンプレッサー(DSP)のメーカです。そのDSPについての打ち合わせの際に、同社が窒素ガス発生装置「N2パック」を提供していることを知ったのです。
O氏はすぐさま担当者に詳しい話を聞くことにしました。
「N2パックは、装置が大気中から窒素を抽出する仕組みとなっていて、ガスボンベが不要ということでした。しかも装置はコンパクトで、省スペースでも設置が可能だったのです。これは想定外の説明でした」(O氏)
加えてこの装置は、DSPと同様にFitLiveに対応していることも分かりました。
FitLiveに対応した日立産機システムの機器は、稼働状況を遠隔で確認することができ、トラブル発生時にはメールで告知。さらにこのサービスはN2パックとDSPを同じ画面で確認、管理することもできるのです。しかもこのサービスを用いれば、N2パックとDSPと同じ画面で管理ができるとのことでした。
検討の結果、N2パックは新工場の条件にマッチしていると結論付けたO氏は、その導入を上層部へ提案。即座に提案は受け入れられ、H社は装置導入を決定したのです。
製造を開始した新工場では、ガスボンベの管理の煩雑さから解放されたこともあり、ラインはスムーズに稼働しています。また、併せて導入したFitLiveでは、運転時間や稼働状況の確認が遠隔でできるので、「管理がさらに簡素化された」とO氏は言います。
「一度ちょっとしたトラブルが起きたのですが、メールでお知らせがあり、すぐに対応できました。こうしたメール配信のおかげで、トラブル発生時には、これまでより迅速に対応できるようになっていますね」(O氏)
H社では、今後既存工場も随時ガスボンベ式からN2パックに置き換えていく予定です。