窒素ガス発生装置(N2パック)：教えて! N2パック

Q. 窒素ガスを発生させるしくみを教えて？

N₂パック®は空気中〔窒素（約78%）酸素（約21%）その他（約1%）〕から窒素を効率良く取り出します。

PSA方式

活性炭の一種である吸着剤を使い、酸素分子と窒素分子の大きさの違いを利用して大気中の酸素と窒素を効率よく分離・濃縮します。PSA（Pressure Swing Adsorption）方式と呼ばれ、連続して安定した品質の窒素ガスを取り出すことができます。

窒素ガス発生装置フローシート

オイルフリースクロール圧縮機で圧縮され、エアードライヤーで除湿されたオイルフリーエアーは吸着剤を充てんした吸着槽に送り込まれます。
吸着槽内では、加圧下で吸着剤に酸素分子を吸着させて窒素分子を取り出す吸着工程と、大気圧まで減圧させて吸着された酸素分子を脱着・再生させる脱着工程を行います。連続して窒素ガスを取り出すために、吸着槽を二つ用い、吸着・脱着各々の工程を交互に繰り返します。この方法はPSA（Pressure Swing Adsorption）方式と呼ばれます。
取り出された窒素ガスは窒素槽に貯留し、内蔵された酸素濃度計で純度監視を行います。

N₂パック®は純度99～99.99%の窒素ガスを手軽に供給します。

酸化・防爆の対策として不活性ガスを利用する方法があります。窒素ガスは、常温では不活性ガスとして使用可能なので、さまざまな分野で包装用置換ガス、雰囲気ガスなどに採用されています。N₂パックを利用すると特殊な設備を用意することなく窒素ガスを供給することが可能になります。

スイッチをポン！の簡単操作で窒素ガスを供給します。

原料となる空気を供給する圧縮機部と窒素ガスを取り出すPSA部を一体制御。起動スイッチを入れるだけで自動運転し、窒素ガスを供給します。

コストダウン*を図れます！N₂パック®は、空気を原料に窒素ガスを低コストで生産します。

大気を原料にして窒素ガスを作り出します。原料費のかからないN₂パック導入により、現在の窒素ガスの購入コスト低減を図れます。また、窒素ガスと脱酸素剤を併用すれば脱酸素剤の量を減らせ、脱酸素剤の購入コスト低減を図れます。

オイルフリースクロール圧縮機を採用、油分のない環境を維持します。

空気圧縮機は、信頼性に優れたオイルフリースクロール圧縮機を全機種に採用。吸着剤の定期交換は不要です。また、オイル交換の手間や油分*を含んだドレンの処理が不要で、装置周辺を油で汚しません。オイルミストフィルタの設置も必要ありません。

メンテナンスは空気圧縮機を含めた装置全体を、全国の日立のサポートネットワークで迅速に対応します。