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FitLive通信夏場の温度上昇注意喚起
空気圧縮機の効率は周囲温度で変わる?
毎年夏をむかえると、空気圧縮機の課題を良く耳にします。空気圧縮機は大気中の空気を圧縮し、圧送する機械ですので、夏場は気温の上昇とともに、空気圧縮機への吸込み温度がどんどん上昇し、空気圧縮機内の温度も上昇しますので、トラブルの発生が懸念されます。
周囲温度の上昇で空気圧縮機が停止してしまうケースも
しかし、実は空気圧縮機の吸込み温度が上がると、故障率の増加だけではなく、「効率が低下する」ということをご存じでしょうか。例えるなら、人間も気温が暑くなればなるほど、仕事の効率が低下し体調を崩したりします。空気圧縮機も同様に、故障率が増加したり運転の効率が低下するのです。
参考:37kW 空気圧縮機の場合
周囲温度40℃を20℃まで下げることで、約6.8%の効率改善を図ることができます。
①周囲温度30℃→20℃に改善した場合 約3.4%の改善
②周囲温度40℃→20℃に改善した場合 約6.8%の改善
<計算式>(ボイル・シャルルの法則より)
Q2 = Q1 ×
(273+T2)/(273+T1) × (0.1013+P1)/(0.1013+P2)
Q1:はじめの空気量(m3/min)
T1:はじめの温度(℃)
P1:はじめの圧力(MPa)
Q2:変化後の空気量(m3/min)
T2:変化後の温度(℃)
P2:変化後の圧力(MPa)
- はじめの空気量:10.1m3/min、変化後の温度:40℃と仮定。
吸込み温度を低減させるためには、空気圧縮機室の屋根・壁からの熱の流入を防ぐ、室内の給気量・排気量を見直す、排気ダクトを接続し断熱する等の方法があります。室温管理を実施いただき、効率的な運転につなげてください。
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