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Hitachi

株式会社 日立産機システムマーキングソリューション

食品メーカJ社生産技術部

他社のトラブルを契機に自社の見直しをしたところ、同様の問題が発覚して…「この方法が!」目立ちすぎず、消えることもない製品マーキングの最適解とは?

同業他社で加工食品に異物が混入するトラブルが発生、工程を遡ることができず全数回収となったことを耳にしたJ社。改めてトレーサビリティの重要性を痛感した同社は、自社の工程を見直しトレーサビリティの強化を図ることにしたが、新たな問題が露呈してしまった

課題

従来の方法では製品情報の邪魔になり、また印字が消えてしまう恐れが…

これまでJ社では製品パッケージの上部に賞味期限をIJP(インクジェットプリンター)で印字していましたが、トレーサビリティに必要な製造番号や時間などの情報は印字していませんでした。そこで、今回の見直しにより製品側面に製造番号・時間などを印字することにしました。

早速、既設のIJPで製造番号などの印字を行ってみたところ、いくつかの問題が見つかりました。担当した生産技術部のF氏はこう振り返ります。

「製造番号などを印字することができるのは、パッケージ側面しか残っていなかったのですが、そこには上部と違って原材料や栄養成分表示、調理方法など製品の情報が多く印刷されています。そこにIJPで製造番号などを印字すると、目立ちすぎて元からあった製品情報の邪魔になることが分かりました」

印字位置やサイズなどを変えてみるものの、うまくバランスがとれません。また、印字したサンプルを梱包して搬送試験を行ったところ、印字が消えてしまうという問題も発生しました。パッケージ側面は梱包時に隣の製品と接触するため、摩擦が起きてしまうことが原因でした。

F氏は従来のIJPでの印字をあきらめ、別の方法を急遽検討しなければなりませんでした。

課題のポイント

  • 加工食品のトレーサビリティ強化のため、製造番号や時間を製品に印字することになった

  • 印字場所は側面しかなかったが、そこに記載されている製品情報を印字が邪魔してしまった

  • パッケージ側面だと搬送中に隣の製品と接触して印字が消えてしまう問題が発生した

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