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Hitachi

株式会社 日立産機システムマーキングソリューション

食品製造業P社製造技術部

人気の少量パッケージのお菓子製造。しかし、賞味期限の日付印字で思わぬ落とし穴が…解決したのは、日立独自の照合検査方式「アジャスタブルマッチング方式」。その実力とは?

機能性や安全性の観点から、お菓子の少量パッケージ化や個包装の需要が高まっている。P社でも、こういったパッケージのお菓子の製造がこのところ増えており、ラインを増設して、24時間フル稼働で生産計画をこなしていた。

課題

賞味期限の日付印字を確認ミス!うっかり見逃して、あわや全品回収に…

製造技術部のリーダーT氏は、賞味期限や生産ロットナンバーの印字状況について、このところ悩みを抱えていました。これらを印字する位置がお菓子ごとに異なっているうえに、印字する箇所の状態がとても不安定だったのです。というのも、P社で製造しているお菓子の多くは、中身がつぶれないように窒素ガスを入れて膨らませています。ところが、どうしてもパッケージ表面には凹凸ができてしまい、その凹凸具合はすべて違っていました。そのため、印字結果も安定せず、わずかですが印字の濃淡や漏れが発生していたのです。

そこで、印字後の確認とエラー品の選別をおこなうため、検査工程を強化していたのですが、ここでも問題が発生してしまいます。その時の様子を、前述のリーダーT氏は次のように語りました。

「印字の状況は、目視で確認していました。ところが、増産や多品種化により印字不良の確認漏れが目立ってきて、同時にヒヤリハット例が増えています。印字する背景面の色によっても判別しにくかったりするので、うっかり見逃したら、そのロットが全品回収になり、大変なことです。だから毎日、心配で、心配で…」

そのほか、検査担当者の確認作業慣れや経験年数に応じて、確認結果にバラつきが発生していて、なかなか均一化できないこともT氏は問題視していました。

検査精度の向上に向けた改善策を部内でも検討しましたが、決め手となるような具体策はなかなか見つかりませんでした。

課題のポイント

  • 賞味期限などの印字状況の検査工程で、人的ミスによる確認漏れや見逃しが目立っており、ヒヤリハット事例も増えていた

  • 検査担当者の作業慣れや経験年数に応じた確認結果のバラつきも発生していて、なかなか均一化できなかった

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