食品メーカK社生産技術部
K社では、コンビニエンスストアで人気のレトルトパウチ食品の製造を行っており、そのパッケージへの賞味期限やロットナンバーの印字に、専用のインクジェットプリンタ・インクを使用していた。
K社で使っている日付印字用の専用インクは耐熱性・耐水性に優れていましたが、普通のインクに比べて印字ヘッドが汚れやすく、調整やクリーニングを定期的に行なわねばなりませんでした。これらの作業は、その都度、生産技術部のエンジニアが対応していましたが、対応が難しく、正常な稼働状態に戻せない場合にはプリンタメーカのサポート窓口に問い合わせ、修理を依頼することもありました。
しかしこの依頼について、生産技術部ではいくつかの課題を抱えていました。まず、問い合わせ内容やその後の対応によっては費用が発生するため、その場で上長の承認が必要でした。ほとんどの場合、事後申請となり、承認や手続きに労力や時間がかかっていたのです。同様に、定期的なメンテナンスやオーバーホールに関してもこの処理が必要で、担当するT氏は、メーカから事前連絡が入るたび、煩雑な社内申請を行わねばなりませんでした。
また、メーカが調整・修理対応を行うのは基本的に平日であるため、ラインを一時停止するなど、生産計画との調整が必須でした。T氏は工場の各現場スタッフに掛け合って、適切な期日を調整していましたが、これが思いのほか大変な作業だったのです。
困り果てたT氏は、費用や日程についてもっと効率化でき、ユーザーにとってメリットのあるプリンタのサポート体制は取れないものかと、プリンタメーカの日立産機システムに相談してみました。
プリンタの不具合のたびにメーカに修理依頼をしており、社内申請に手間・時間がかかる
定期的なメンテナンスやオーバーホール対応の日程について、現場の生産計画との調整が負担になっている