食品メーカY社製造部
食品業界では商品のトレーサビリティ強化のため、小さな印字面積でより多くの情報を記載できる二次元コードの採用が増えている。Y社でも導入の検討を進めていた。
より詳細な商品トレーサビリティを実現するため二次元コードを活用しようと考えたY社でしたが、知見やノウハウがなく計画はなかなか進みませんでした。
導入プロジェクトに携わっていた製造部のT氏は、次のように語ります。
「製品にユニークな二次元コードを印字し、どの工場のどのラインで何時何分に製造したかなど、細かな情報を正確に付与しようと考えていました。しかし、二次元コードを導入してこういうことがしたいというイメージが固まっても、なにから手を付ければよいか分からず検討は停滞気味でした」(T氏)
Y社では、パッケージと異なる内容物を封入してしまうミスを防ぐための異品種チェックを目視で行っていました。不良品を出荷すれば会社の信用に影響するため、確実に回避したいと考えていましたが、どうしても見落としが発生します。T氏は二次元コードを活用し、この異品種チェックを自動化することで確実に食い止めようと思いつきました。しかし、適切な相談先さえ見つけることができないまま、時間ばかりが過ぎていきました。
二次元コードを活用し詳細な商品トレーサビリティを実現したい
パッケージと内容物の相違などを確実に防止するため異品種チェックを自動化したい
二次元コードに関するノウハウがなく、なにから手を付ければ良いか分からない