食品メーカA社生産技術部
トレーサビリティ情報などの印字にQRコードを活用するケースが増えている。A社では、商品を詰めた段ボールに大きく印字できる、専用のインクジェットプリンタ(IJP)を導入し利用していた。
A社では出荷前の段ボールに専用のIJPで、トレーサビリティ情報である英数字とQRコードを印字しています。QRコードを大きく鮮明に印字するために導入した、このIJPには難点がありました。
生産技術部のN氏は次のように語ります。
「頻繁に目詰まりを起こすので、対応に苦労していました。その上、印字面と印字ヘッドが接触し故障する事態も何度も起きていたのです。立て込んでいるときにそのようなトラブルに見舞われ、危うく納期遅れを起こしかけたことも1度や2度ではありません」
このままでは顧客の信用を失う事態になりかねないと懸念した上層部の判断により、N氏が改善案を検討することに。
「従来のIJPを使っているときは、このような問題は起きていませんでした。しかし、もとに戻せば、大きな字を印字することができなくなってしまいます。QRコードを大きく印字することは社内的に必須条件だったので、ほかの解決策が必要でした」(N氏)
文字やQRコードを大きく印字したい
大きな文字を印字できる専用のIJPに、目詰まりや印字ヘッドの故障が頻発