飲料メーカG社生産技術部
G社、本社工場ではマーキング工程に使用するインクジェットプリンタ(IJP)とレーザマーカ、印字検査装置の導入時、それぞれ数社から見積りをとり、必要スペックを満たす最も安価なものを選定してきました。
G社ではマーキングシステムの故障・チョコ停が多発しており、それが生産性の低下をまねいていました。現状、価格重視で入荷したマーキングシステム各機器はメーカがばらばらで、いずれもメーカサポート体制はとても満足とは言えないものでした。毎日のように発生する大小さまざまなトラブルの大半に、自社のエンジニアが四苦八苦しながら対応するという状況が続いていました。
生産技術部のH氏は現状の改善策として、すべてのマーキングシステム各機器について、ほかのメーカのものへのリプレースを視野に入れ、検討を始めました。社内でもサポートの充実したメーカの製品にリプレースしたいという意見が大半を占めていたのです。しかしながら、反対意見も全くないわけではありません。印字検査装置の設定を担当した現場作業員は、操作が複雑で再設定には非常に手間がかかるため、同じメーカのものがよいと強く主張していたのです。
「設定を担当した作業員の意見も無視できず、なかなか決断できませんでした」(H氏)
マーキングシステムの各機器にトラブルが頻発し、対応に追われている
メーカサポートの充実した機器にリプレースしたい
印字検査装置の設定には手間がかかるため、メーカの異なる機器へのリプレースは避けたい