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Hitachi

株式会社 日立産機システムホイスト・モートルブロック

自動車部品メーカ C社(保全部)

自動車部品メーカ C社

生産になくてはならない電気チェーンブロック。ところがメンテナンス面で課題が…
高性能、耐久性で現行機を上回った、最新モデルの実力とは?

C社は、自動車向け金属部品の製造から組立までを幅広く手掛けていた。メイン工場では約300台もの電気チェーンブロックが、大型の金属部品や半完成状態のユニットなどの移動に、フル稼働していた

課題

毎年入れ替えていた30台の電気チェーンブロックを、急に「見直せ!」を言われても…

電気チェーンブロックのメンテナンスについて、保全部では心配ごとを抱えていました。
コストダウンの観点から、毎年実施している入れ替え頻度について、上層部から「見直すように」と通達があったからです。使用頻度が特に高い、メイン工場の電気チェーンブロックは、総数の約1割に当たる30台程度を毎年、定期的に入れ替えていました。しかし、見直しにより、無理に使用を続け、突然壊れてラインが停止。生産に影響が出るといった事態は、保全部として絶対に避けなければなりません。
当時の様子を保全部班長のK氏は、「不具合のあるチェーンブロックは、早めに予備機と載せ替えていました。故障品は軽度なら修理して、それ以外は廃棄しています。コストダウンを考えると、修理をしたほうが良いのかもしれません。しかし、修理品はトラブルの再発サイクルが早いので、安心を考えると廃棄して新品と交換したいですね」と語りました。

下位モデルにすれば、コストが抑えられるのでは? 淡い期待はもろくも崩れ去り…

そこで検討したのが、現行品の見直しでした。具体的には、同じメーカの下位モデルにすることで、コストが抑えられ、現状と同じ頻度、台数の入れ替えができるのではと考えたのです。しかし、スペック面で合致する製品は見つからず、またコストパフォーマンス的にもまったく見合わないことから、この案は難しいという結論に至ります。
具体的な対応策を見出せないまま、保全部の面々は途方に暮れてしまいました。

課題のポイント

  • 定期的に入れ替えを行っていた、電気チェーンブロックについて上層部から見直しの通達があった

  • 不具合品は状況に応じて修理、もしくは廃棄していたが、修理品はトラブルの再発が早く、できれば新品と交換したいが、コストがかさんでしまう

  • 下位モデルへの代用を考えたが、スペックが合わず、コストパフォーマンスも悪い

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