vol.1
建物の待機電力って、ナニ？

みなさんもうご存知、「待機電力」は、文字通り「待機中に消費する電力」のことですよね。
家にあるテレビやオーディオ・ビデオ機器が、リモコンからの指令をひたすら待ち続けている間に使っている電気のこと。

ある意味、いじらしい姿なわけですが、建物にもこれがあるって知っていましたか？

建物では変圧器が似たようなことになっています。

高圧で送られてくる電気を建物で使える電圧に下げる変圧器は、暗い電気室で常にスタンバイ状態。建物内の機器はいつONになるかわからないので、変圧器はつながれっぱなし、その間に、わずかずつですが電力が消費されているのです。効率の悪い変圧器だと、その量もばかになりません。

忙しいビルや工場も、一日の半分はひっそり。
夜は電気なんて使わないでしょ？

そう思われがちですが、人知れず変圧器は待機しているのです。
あまり知られていない省エネの盲点です。