形式について
日立継電器の形式は次のようなきめかたによって、表示されています。
形式の文字について
- 最初の形文字は継電器の原理的な構造を示し、表1のように分類されます。(ただし形式文字の最初に]-とあるのは補助装置という意味です)。
- 次の形文字は、継電器の機能を示し、表2のように分類されます。
- 第3、第4の形文字で区別する必要がある場合は、表3のように分類されます。
- 形文字の最後に3がついているものは三相継電器であることを示します。
- 継電器の分類を式によって区別する場合は、表4のように分類されます。
- 埋込形、引出形の継電器においては、式の末尾にケース呼称を付します。
形式名に対する添字
- 形名または式名の末尾にある添字や、埋込形、引出形継電器のケース呼称の前についている数字などは同一形式継電器における改良、開発の順位を示します。
例
UHX2形 ←開発順位→ 3G2式 ← ケース呼称(G2ケース)
- 接点構造を示す添字
Tn1n’1n2n’2 |
接点の構成、組数を示します。 |
n1n2 |
1組の接点を構成する接触子の数 |
n’1 |
入力がないとき開いている接点(a接点の数) |
n’2 |
−記号の後に記され入力がないとき閉じている接点(b接点)の数を示します。 |
例
UG形XT21-22-B1式
a接点1組、b接点1組であることを示します。
また、これらの継電器は、目的及び構造により、表1のように分類されます。
形式の例
1 |
IO-C-B1 |
I |
(InductionDisk) |
O |
(Current) |
C |
(Contact closing at function) |
B1 |
(B1SizeCase) |
2 |
IO-OIJ-R |
IO |
(同上) |
O |
(Contact opening at function) |
I |
(Instaneous unit) |
J |
(J.1.S.) |
R |
(R Size Case) |
表1 構造を示す最初の形文字
形文字 |
構造 |
英文名 |
適用 |
I |
誘導円板形 |
Induction-disk |
主として限時動作式の保護継電器に適用します。 |
S |
半導体形 |
Semi-conductor type |
半導体式の各種継電器に適用します。 |