左雲
右雲

kv_inner

女性

vol.9
会社に潜む「電気喰い虫」とは?

「省エネは重要な経営テーマ、エネルギー効率を考えて、うちの会社では空調や照明も、機械設備やOA機器も、全部最新型にしたよ!」
そんなお手本のような会社でも、ビルの電気室にある変圧器は案外見逃しがち。

建物に引き込んだ高圧電力を使いやすい電圧に下げる変圧器は、簡単に接続を切るわけにはいきませんから、性能や効率のわずかな違いが長い間には電力消費量やコストに大きく跳ね返ってきます。

家電製品のACアダプターを思い浮かべていただければ分かりますが、いつも少し熱くなっています。これがいわば電気のムダの部分、古い変圧器はこれが大きいわけで、まさに「電気喰い虫」。なんとか退治したいですね。

エアコンなどと同様にトップランナー制度の対象になっている変圧器は、国を挙げて省エネ性能向上を目指している重要な製品で、日立産機システムではお客さまのニーズに合わせ様々な機種をラインアップしています。

中でも、最高クラスの省エネ性能を発揮するアモルファス変圧器「SuperアモルファスZero」は、電気を使っていない夜間なども発生する無負荷損、いわば待機電力にあたるロスも極めて低く抑えることができ、トップランナー規準をはるかに上回る超高効率を実現しています。

長年使った旧式の変圧器は、省エネの点ではもちろん、老朽化の点でも「問題の可能性あり」ですから、最先端の製品へ入れ替えを検討されてはいかがでしょうか。

ちなみに日本全体で見ると、トップランナー規準より前の変圧器が、まだ全国で約260万台※1も残っているとか。電気のムダがトータルでいったいどれくらいになるのか、本当にもったいない話ですね。

エネルギー資源の節約や二酸化炭素排出量削減のことを考えると、これからの時代は、「会社」はもちろん「社会」に隠れた電気喰い虫をなんとかしないといけないのかもしれません。

※1 2010年時点での推定値