省エネルギーソリューション「SANFEMS®習志野事業所の省エネルギー実施具体事例

事例1: 損失の少ない高効率モータの採用

高効率モータは、従来(当社標準モータ比)に比べ、損失が約20~30%低減。JIS高効率規格(JISC4212)に対応し、各種機械、システムの省エネと運転コストの低減に貢献します。

改善ポイント

標準モータから損失の少ない高効率モータへ切り替え

省エネ効果

電力削減率 2.5%であることを示す図

給水塔揚水ポンプへの適用

負荷変動小、稼動時間が長い

給水塔の写真

少ない消費電力

  • 標準モータ同一取付け
  • 低騒音
  • 低騒音
高効率モータの写真

高効率モータ:Super Power 30kW

事例2: 空気圧縮機のインバータ化、台数制御と群制御

負荷圧力を監視し、台数制御、圧力一定制御を行うことを改善ポイントとして、空気圧縮機のインバータ化率を42%まで高め、年間の省エネ量1,260MWhを達成しました。

改善ポイント

  • 台数制御、負荷圧力一定制御
  • 空気圧縮機の遠隔監視

省エネ効果

省エネ量 1,260 MWh/年

空気圧縮機のインバータ化率 42%

負荷圧力を監視し、台数制御・圧力一定制御を行う 説明図

台数制御・負荷圧力一定制御の例

負荷圧力と運転台数の状況(小形モータ工場)
負荷圧力と運転台数の状況のグラフ

インバータ制御による省エネ効果

吸込み弁絞り制御
吸込み弁絞り制御による省エネ効果のグラフ
インバータ制御
インバータ制御による省エネ効果のグラフ

事例3: 塗装ブース排気ファン・ポンプへのインバータの採用

ファン・ポンプのインバータ化により、約60%の省エネ。さらに負荷に応じた細かな制御も行うことで、年間12MWhの省エネ量を実現しました。

改善ポイント

  • ファン・ポンプ出力の適正化
  • 作業中断時におけるモータ回転数の低減

省エネ効果

ファン・ポンプのインバータ化により省エネ量12(MWh/年)となることを示したグラフ

作業状態の適正容量で稼働・適正流量の維持

改善イメージの図
塗装ブース排気ファン・ポンプのインバータ化の写真

排気ファン用モータの駆動周波数と風速、騒音の関係

小形ファン職場設置塗装ブースの実測値
風速の減少による騒音低下のグラフ

風速の減少による騒音低下

事例4: アルミ連続溶解炉送風機へのインバータの採用

アルミ連続溶解炉送風機をインバータ化することにより、年間22MWhの省エネ量を実現しました。

改善ポイント

  • 送風機の風量調整をインバータ化

省エネ効果

アルミ連続溶解炉送風機のインバータ化により省エネ量22(MWh/年)となることを示したグラフ

構成

改善イメージの図
アルミ連続溶解炉の写真

事例5: 給水用設備へのPMモータ搭載ポンプ導入

20年経過した給水ポンプシステムをPMモータ搭載ポンプに更新しました。改修前は、IMポンプ+VWSインバータで圧力制御をしていました。改修後は、PMモータポンプ+WJ200インバータで、末端圧力一定制御(省エネ制御)しています。

改善ポイント

  • 低消費電力(高効率PMモータ+回転数制御)
  • オール日立で製品化(ポンプ、モータ、インバータ)
  • 小型、軽量、長寿命

省エネ効果

給水ポンプシステムをPMモータ搭載ポンプに更新した際の電力量が低速ポンプの58%となることを示すグラフ

内容

改修前(1981年製)
改修前(1981年製) のIMポンプ+VWSインバータ吐出圧力一定制御の写真
改修後(2011年改修)
改修後(2011年改修)のPMモータポンプ+WJ200インバータ端末圧力一定制御

事例6: 二次変電所のアモルファス変圧器への更新と集約化

二次変電所の変圧器22台を、トッププランナー基準値より全損失で約33%減を実現したアモルファス変圧器へ更新。
設備需要の低い変圧器を集約することで、年間省エネ量699MWhを実現しました。

改善ポイント

  • 二次変電所の変圧器をアモルファストランスへ更新
  • 設備需要の低い変圧器を集約

省エネ効果

年間省エネ量699MWhであることを示すグラフ

更新時期に合わせた計画的集約化【25年トランス対象】

トランスの更新
Superアモルファス変圧器の写真

アモルファストランスへの更新
2007年7月までに22台完了(総容量 9,100kVA)

トランスの集約化
トランスの集約化グラフ

事例7: エネルギー統合監視システム(FEMS)

既設の電気エネルギーの監視に加え、ボイラ室監視、温湿度監視、水道監視など実現して、総合的なエネルギー監視システムを構築しました。

改善ポイント

  • 構内LANの有効活用
  • 改善のPDCAをまわす
  • 基礎データの蓄積と閲覧

内容

監視対象:電力、蒸気、都市ガス、上水、温度、湿度など

エネルギー統合監視システム(FEMS)の概要図

事例8: 見える化による小さな改善の積み上げ

FEMSにより見える化が実現したことで、問題点の早期発見につながり、小さな改善を推進することができました。

改善ポイント

  • 問題点の早期発見
  • 改善前後の効果検証が可能

小さな改善事例

待機電力の削減(アルミダイカスト1号機)
待機電力の削減(アルミダイカスト1号機)のグラフ

待機電力の見える化を実施し、26%削減した。

漏水の早期発見と対策
漏水の早期発見と対策のグラフ

深夜の水量が急増したので、場内を調査したところ、配管破損漏水を発見した。

こまめな節電
こまめな節電の対策前後のグラフ

省エネ量 1,200 → 1,050kWh/日 約13%削減

エアー漏れ管理と削減
エアー漏れ管理と削減のグラフ

土曜日コンプレッサー停止時の工場エアー圧力を管理し、異常値を対策した。

事例9: 氷蓄熱ヒートポンプ式空調機の導入

安価な夜間電力で氷蓄熱し、昼間の冷房に利用することで、夏季のデマンドを25kW低減しました。

改善ポイント

  • 安価な夜間電力の活用

省エネ効果

氷蓄熱空調の日負荷曲線
氷蓄熱空調を導入した組立室の写真

氷蓄熱空調を導入した組立室

氷蓄熱ヒートポンプ式空調機

  • 日立アプライアンス(株)製
  • 室外機 RAS-P450FST×3セット
    20馬力 ヒートポンプ式DC圧縮機搭載
  • 蓄熱槽 RT-P450TR×3セット
氷蓄熱ヒートポンプ式空調機の写真

事例10: 空調機の群制御

インバータ生産職場のパッケージエアコンを群制御し、加えて、FEMSと連結して、温度・湿度管理やデマンド制御を実現し、節電・省エネを推進しました。

改善ポイント

  • 市販の空調管理システムを有効活用してFEMSと連結
  • 温湿度タグによる実態値による制御

省エネ効果

生産棟全体で約5,000kWh/月削減

生産棟全体で約5,000kWh/月省エネ電力量を削減できたことを示すグラフ

内容

習志野事業所における全エネルギーの約2%を占める149台のエアコンを群制御

smart MODULE (温湿度タグ)の写真

smart MODULE(温湿度タグ)

セントラルステーション[適温適所DX]の概要説明図
  • セントラルステーション[適温適所DX]は、日立アプライアンス(株)の製品です。

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