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Hitachi

株式会社 日立産機システムモータ

  • ※出力0.75kW以上は別シリーズにてご案内しております。

ザ・モートルNeo100 SuperPower

1.JIS高効率規格(JIS C 4212)に対応

モータの損失には、一次銅損、二次銅損、鉄損、機械損、その他があります。
ザ・モートルNeo100 SuperPower は、モータの心臓部である鉄心形状の最適化、材料の高級化をさらに進め、損失を約20〜30%(当社標準モータ比)低減。2000年7月に制定されたJIS高効率規格(JIS C4212)に対応しており、各種機械・システムの省エネ(節電)運転に貢献します。

*
米国EPAct(米国エネルギー政策法)の効率基準値に対応した製品もご用意しています。

2.長寿命化の実現

  • コイル寿命2倍(当社標準モータ比)
  • 軸受寿命2.5倍(当社標準モータ比)

電気部の合理的な設計と、アルミ合金フレームの高冷却効果により、ステータコイル温度を約10〜20℃低減しました。コイル絶縁寿命は、標準モータに比べて約2倍。軸受寿命も約2.5倍(標準モータ比、4P、6P横型機種の計算グリース寿命で約50,000時間:平均周囲温度30℃、商用電源)の長寿命化を実現しています。

  • * 寿命は目安であり、使用環境、運転状況によって、変わりますので、ご注意ください。

3.インバータ駆動への最適化を実現(1:10、1:20定トルク)

低損失設計によって、0.4〜15kWの4P機種は、インバータでの1:10 (6〜60Hz)の100%定トルク運転を可能としました。(当社センサレスベクトル制御インバータ採用時)
もちろん400V級モータには、当社標準モータで評価の高い、インバータに対応した絶縁システムも採用しています。(460V 60Hz受電は除く)
1:20 (3〜60Hz)定トルクシリーズは注文生産にて対応いたします。

4.標準モータと同一取り付け寸法

ザ・モートルNeo100 SuperPower の取り付け寸法は、標準モータ、従来の高効率モータと同一で、容易に置き換えることができます。

5.環境にやさしい低騒音・低振動

ザ・モートルシリーズで高い評価をいただいています低騒音・低振動技術を踏襲。

6.使えば使うほど経済性アップ

高効率設計のため、製品コストは標準モータと比べて高くなりますが、運転コストが低減されるため、導入時のコスト増加分を短時間で回収できます。その後は、稼働時間に比例して経済的に有利となり、特にモータの使用台数が多く、長時間運転する用途には、効果がはっきりとあらわれます。

高効率モータの経済性

高効率モータの経済性

【試算例】

試算条件 年間省電力料金
約32,050円
出力 15kW
高効率モータの効率 90.6%
標準モータの効率 88.5%
年間運転時間 4,800時間(16時間/日)
電力料金 17円/kWh

さらに屋外型では
7.保護構造IP55を標準採用

欧州を始め国外の屋外仕様モータは、IP55が標準採用されています。従来日本国内では、IP44構造を標準にし、IP55は受注対応を行ってきました。グローバルスタンダードをめざす新シリーズでは、屋外モータのシリーズとしてIP55を国内で初めて標準採用*1。採用したIP55構造は当社独自の設計思想から、より信頼性の高い構造としています。

軸貫通部の非接触防水構造

軸貫通部の防水構造は、金属カラーとカバーで実現しており、ゴムスリンガーなどに比べ、より広い環境でご使用いただけるとともに、非接触防水構造なのでより長い期間のご使用が可能です*2

電線管結合部

従来シリーズでは電線管を接合する部分は別部品となっていましたが、新シリーズでは端子箱と一体構造とすることで、より高い保護構造を実現しています。

嵌め合い部

嵌め合い部には、液体パッキンを塗布して防水効果を高めています*3

水抜き穴の共用性

軸水平であれば、取り付け面が地面、壁、天井であっても部品の取り付けを変更するだけで対応可能。従来のように部品を取り寄せて交換する手間がありません。

*1
2008年12月現在。カタログ販売される標準シリーズへの採用として。
*2
取扱説明書およびJEMA技術資料、第160号に定められた日常点検は実施ください。また腐食の強い環境などでは別途処理の追加が必要な場合がありますのでお問い合わせください。
*3
再組立て時には、再塗布が必要となります。

さらに屋外型では
8.耐熱クラスのグレードアップ

新シリーズではモータの耐熱クラスをグレードアップし、熱的な耐力をアップさせ信頼性を向上しました。
従来、出力0.4〜3.7kWでは耐熱クラスEを、5.5〜15kWでは耐熱クラスBを採用してきました。新シリーズでは、モータの温度上昇は同レベルとした上で、絶縁物をより信頼性の高い材料に変更、耐熱クラスFのグレードを実現しています。
モータ温度上昇は従来と変わりありませんので、パッケージに入れてご使用の場合の庫内温度状況は従来と変わりません。

これによって耐熱クラスの表記は、0.4〜3.7kWではF(E-RISE)、5.5〜15kWではF(B-RISE)となります。