労働安全衛生法の改正により、有機則関連法への対応が義務化されました。未対応の場合、罰則が適用されることもあります。法令を遵守しラインの安定稼働を守るためにも、正しく理解する必要があります。
日立産機システムの産業用インクジェットプリンタ、インクなど、すべての製品は改正法に対応できます。各種資格を取得したエンジニアが全国に多数在籍する日立産機システムでは、随時ご相談に対応できる体制を整えています。エンジニアによる診断サービスも行っています。
今回の改正で必ず抑えておくべきポイントは、新たに義務化された「有機溶剤中毒予防規則(有機則)への対応」と「リスクアセスメントの実施」です。まずはこの2つを理解しましょう。
MEKなどの有機則該当インクを使用する場合は、以下の対応が必要となります。未対応の場合、罰則の対象になり得ます。
産業用インクジェットプリンタ(IJP)の新規導入やインク変更の際には、リスクアセスメントを実施する必要があり、法改正前から継続して使用している場合は《指針による努力義務》が適用されます。有機則とは別に考えなければならず、注意が必要です。
リスクアセスメントとは、自主的に現場の潜在的な危険性や有害性を見つけ出し、事前に的確な対策を講じることを指します。現場で使用している化学物質と、その危険性または有害性を特定してリスクを見積り、それに基づいてリスク低減措置などの対策を検討し実施しなければなりません。産業用インクジェットプリンタに使用される一般的なインクや補充液がその対象となります。
具体的な対策について、お話しします。まずは、利用中のインクや補充液について確認しましょう。当社製インク・補充液の安全データシート(SDS[Safety Data Sheet])は以下よりダウンロードできます。
次に、リスクの見積りを実施します。リスクの見積り方にはいくつかの方法がありますが、ここでは化学物質リスク簡易評価法(コントロール・バンディング)をご紹介します。
厚生労働省が提供しているリスクアセスメント実施支援システムに必要な情報を入力するだけで、実施すべき健康障害防止対策が表示されます。前述のSDSをご用意の上、リスクアセスメント実施支援システムにアクセスしてください。
日立産機システムの製品は、すべて労働安全衛生法に対応できます。「何から手を付ければよいか分からない」「コストを抑えながら対応する方法が知りたい」などのご相談も、お気軽にお申し付けください。全国で有資格のエンジニアによるサポート&アドバイスが可能な体制が整っています。
自社での有機則対応状況にご不安、お困りがある場合は、ソリューション(問題解決策)として日立産機システムには、有機則非該当インクの豊富なラインナップをご用意しております。また、有機則非該当でありながらアルコール消毒液でも消えない、「比類無きインク 4136k」がございます。
現地(お客様の工場)で診断サービスを受けることも可能ですので、法令遵守の上、生産ラインの毎日の安定稼働を守るために、ぜひ日立産機システムをお役立てください。