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Hitachi

株式会社 日立産機システムマーキングソリューション

和菓子製造B社製造部

人気の和菓子の焼き印に黄色信号!画期的と思われた対策案は、問題ばかりで…太線印字が可能だとこんなに良いことが!もらったアドバイスでビジネスチャンスも拡大

長年、和菓子を作り続けているB社。中でも、屋号を焼き印した饅頭は、美味しさと独特の形状から全国で人気を博していた。ところが、この焼き印についてある課題を抱えていた

課題

焼き印に使用している焼きゴテをレーザーマーカーに替える計画で、次々と問題が…

課題というのは、焼きゴテの消耗が激しく、それが製造原価の上昇を招いていたことでした。また、焼き印の工程で世代交代があり、焼きゴテの使用経験が浅かったことから、焼きが甘かったり、逆に強すぎて饅頭を焦がしてしまったりと、このところ不良が多発していました。
製造部の班長、K氏はこのときの状況を次のように振り返ります。
「消耗や工程の問題もさることながら、焼きゴテは食品に直接触れるため、その調整や管理といった作業にも、実はかなりの時間やコストがかかっていました。いつかは見直さないと考えていましたが、なかなか実行に移せなくて…」

この機会に社内で改善検討をおこなったところ、レーザーマーカーによる焼き印という案が浮上します。そこで早速、取引のある機械メーカに依頼して、レーザーマーカーのトライアルを実施することになりました。ところが、印字は安定したのですが、レーザーの印字線が細すぎるという新たな課題が露呈します。というのも、このレーザーで今までの焼きゴテと同じ太い線を実現しようとすると、想定以上に印字時間がかかってしまうのです。そのうえ、線を太くするために何度も印字を重ねると、今度は饅頭が焦げて、ボロボロになってしまいました。

対応策についての相談を機械メーカに対して試みましたが、対応が悪く、改善の見込みが立たないまま、計画は思わぬ理由からとん挫してしまいました。

課題のポイント

  • 焼きゴテが、コスト、運用効率面などでさまざまな問題を引き起こしていた

  • レーザーマーカーによる焼き印という案に対し、機器を使ってテストを行ったが、焼きゴテと同じ太い線の対応を検討すると印字時間の増加や焦げが発生、機器メーカの対応も悪く、計画がとん挫

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