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- 人の健康や環境保護のため化学物質とその使用を管理する欧州理事会規則
- *2
- REACHで規定される、人の健康や環境保護の観点で特に懸念があるとされる物質
ご存じですか?有機則改訂
有機則非該当インクで
安全対策しましょう
2020年7月1日、有機則(有機溶剤中毒予防規則)が改訂されました。
社会情勢の変化にともない事業者には、現場従事者の安全と健康障害の予防に配慮することが求められています。
日立の「有機則非該当インク」は、対象物質の使用を最小限におさえた、作業者の安全に配慮したインクです。
リスクアセスメント義務化にも備えた安全対策を始めましょう。
有機溶剤の安全基準を定めた厚生労働省の省令です。
有機溶剤とは、他の物質を溶かす性質を持つ有機化合物の総称です。
有機溶剤は常温では液体ですが、一般に揮発性が高いため、蒸気となって作業者の呼吸を通じて体内に吸収されやすく、また、油脂に溶ける性質があることから皮膚からも吸収されます。
作業者の安全を確保するため、使用する有機溶剤などの危険有害性の確認に関しては以下の項目が義務づけられています。
屋内作業場などにおいて有機溶剤業務を行うときは、有機溶剤作業主任者技能講習を修了した「有機溶剤作業主任者」を選任します。作業方法や保護具の使用状況、タンク内作業における措置が講じられていることの確認など、現場の適切な指揮・監視が必要です。排気装置や換気装置は、1か月以内ごとの点検を行いましょう。
屋内作業場などにおいて有機溶剤業務に労働者を従事させるときは、その作業場所に有機溶剤の蒸気の発散源を密閉する設備、局所排気装置、プッシュプル型換気装置などを設けなければなりません。全体換気装置でも可能ですが、防毒マスクの着用が必要になります。
第1種有機溶剤および第2種有機溶剤にかかわる有機溶剤業務を行う屋内作業場では、6か月以内ごとに1回、作業環境測定士(国家資格)による作業環境測定とその評価、結果に応じた適切な改善を、定期的に行うことが必要です。
有機溶剤業務に常時従事する労働者に対して、特定項目についての定期的な健康診断を実施し、有機溶剤等健康診断結果報告書を労働基準監督署に提出する必要があります。
※「有機溶剤中毒予防規則」の詳細は厚生労働省サイト「有機溶剤を正しく使いましょう」をご確認ください。(厚生労働省サイトへ)
産業用インクジェットプリンタに使用 されているインクの多くにはMEK(メチルエチルケトン)などの第二種有機溶剤が含まれており、有機則で規定された安全対策措置が義務付けられています。日立の「有機則非該当インク」は有機則に該当しない組成です。
日立の有機則非該当インクは、欧州のREACH規制で定めるSVHC(高懸念物質として定められている一部のグリコール系溶剤など)を使用していません。
人の健康や安全に配慮した日立の有機則非該当インクは、NL規制を考慮して開発されており、現場従事者の安全と健康障害の予防に配慮したインクです。
手指消毒用エタノールが印字に触れても消失しないインク
PP、PE、PETフィルムに高付着かつ耐アルコール性を有する有機則非該当インクです。アルコール類に耐性があり、エタノール殺菌後の手で触っても印字はほとんど劣化しません。
*耐エタノール性はインク中の溶剤分揮発により性能を発揮します。印字直後はエタノール製剤との接触は避けてください。
トレーサビリティで活躍!ブラックライト*4で青色発光
無色透明でブラックライト照射時に青色発光する不可視インクです。PP、PEなどのプラスチック材への付着性が良好で、耐テープ剥離性や保存安定性など、性能面を強化したインクです。特に製造管理の現場などに適した特殊インクです。
*4 波長375nm近傍
2つの機能で「簡単メンテナンス」。
洗浄から乾燥まで自動運転!作業者のリスクを減らします
印字ヘッドカバーを外して洗浄ユニット(フタ付)に挿し込み、カンタン操作でヘッド自動洗浄。洗浄ユニットの中で印字ヘッドを洗浄するため、周りや手を汚しません。また、自動洗浄なので処理中に別作業が可能です。
洗浄モードは「通常モード」と「念入りモード」から選択可能*5。洗浄ユニットはインクジェットプリンター本体から離した位置に設置可能で、洗浄後の溶剤はボトルに回収します。
インクジェットプリンタ稼働停止の原因につながる偏向電極先端へのインクミスト(跳ね返りインク)*6の柱状堆積(インク汚れ)を低減し、長時間の連続運転時の安定稼働を実現。
さらに、簡単に取り付け・取り外しができる付け替え方式の捕集シート*7を使用することで、印字ヘッドカバーの清掃がラクになるだけでなく、溶剤使用による洗浄頻度も軽減できます。