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Vol.6 将来の海外展開の要となる部門で、ベストパフォーマンスを尽くす


任 之家(ニン シカ)
グローバルエアパワー統括本部
グローバル開発統括部 技師

私の業務内容

2022年に新設されたグローバル開発統括部の制御開発設計部で、産業用空気圧縮機の大中小クラス、国内外製品の制御ソフトウェアの開発に携わり、製造拠点を横断した共同開発に従事しています。
空気圧縮機の開発・製造拠点は、日本に3拠点、米国に1拠点、中国に2拠点あり、現在は米国のHitachi Global Air Power社(旧Sullair, LLC.)との共同開発で、北米市場に向けた280-450kWの大型圧縮機の制御ソフトウェアの開発を進めています。具体的には、機能仕様書の作成、ソフトウェアの開発、統合基板での機能試験や圧縮機の試験などで、日本と米国の制御開発部隊をリードする役割を担っています。

「あるべき姿」達成に向けての取り組み

空気圧縮機の制御ソフトウェアの開発者として、圧縮空気の利用状況に応じて限られたセンサで最適な運転条件を導き出す省エネ制御の開発が自分の使命であると考え、15年間にわたりさまざまな製品の省エネ性能を向上させてきました。
また、2017年から、クラウド監視サービスを製品に標準装備することで、クラウドに膨大な空気圧縮機の運転データが蓄積されるようになりました。今後はそのデータを有効利用することで、故障などの予兆診断や新しいアフターサービスの実現に取り組みたいと考えています。

10年後の将来像

10年後、当社の空気圧縮機事業は世界シェアトップ2になると信じています。
現在の日本の空気圧縮機市場は既に飽和状態で、さらなる発展のためには海外市場の売上拡大が必要不可欠です。一方で、海外向けの製品開発にはその地域の考え方、文化、歴史的背景や言語の障壁など、越えなければならない課題が多くあります。
グローバル開発統括部は、これらの課題を乗り越えるために拠点横断型で創設されました。私たちのベストパフォーマンスによって、海外開発拠点との連携を密にし、もっとグローバルかつオープンな製品開発を行うことが実現し、当社の空気圧縮機をグローバルマーケットで拡大させていけたらと思っています。

※2023年7月時点