株式会社 日立産機システム
屋内GPS送信機 外観
株式会社日立産機システム(取締役社長:椎木 清彦)は、このたび、屋内でのGPSの受信を可能にするIndoor Messaging System方式*1(以下、IMES方式という) の送信機を製品化いたしました。
GPS(全地球測位システム)を利用した位置情報は、歩行者ナビゲーションや広告などでの利用が拡大していますが、GPS信号は地下街など屋内での測位が難しいとの課題がありました。日立産機システムは、いままでGPSの電波が受信できなかった屋内でも位置情報を取得できる、屋内用のGPS送信機を製品化しました。
この技術により、屋内外を問わないシームレスな位置情報サービスの提供が可能になります。IMES方式は、GPSと同じ信号を用いているため、既存のGPS信号処理チップが利用できるので、新たなアンテナや信号処理ハードウェアの追加は必要ありません。
シームレス位置情報サービスを整備することにより「いつでも」、「どこでも」測位ができ、利用者がより多くのサービスを受けられる環境を提供することができるようになります。シームレス位置情報サービスは、観光案内などの歩行者ナビゲーション、子どもや高齢者の見守り、モバイル広告、バリアフリー案内、施設点検、従業員の安全監視、災害時の安否確認・避難誘導など多くの公共分野に適用することができます。日立産機システムは、設置場所に応じ組込みモジュールを提供し、IMES方式の受信できるGPS受信機メーカと協調し普及を図っていきます。
本製品は、日立製作所システム開発研究所と共同で開発したもので、今後も関係機関と連携し、アプリケーションを開発していきます。日立グループは、この送信機及びそのシステムで、2013年に年間120億円の売上げを見込んでいます。
屋内外を問わないシームレスな位置情報サービスの提供が可能。
屋内外でのシームレスな位置測位システム(イメージ)
株式会社日立産機システム 事業統括本部 ドライブシステム事業部 新事業推進センタ[担当:苗村]
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