株式会社 日立製作所
執行役社長 古川 一夫
株式会社 日立産機システム
取締役社長 椎木 清彦
株式会社日立製作所(以下、日立)と株式会社日立産機システム(以下、日立産機)は、日立グループにおける事業構造の最適化と圧縮機事業の拡大・成長を目的として、2009年4月1日付で、日立の小型空気圧縮機事業について日立産機に移管することに合意しました。具体的には、分社型吸収分割を用いて、日立のオートモティブシステムグループが担当している小型空気圧縮機に関わる設計・製造部門について、日立産機へ承継します。
空気圧縮機は、日立の産業機器ビジネスの中核を成す製品の一つであり、圧縮空気を必要とする塗装の吹き付けや歯科用のドリル駆動、機械加工時の金属片の飛ばしをはじめ、さまざまな用途で使用されています。小型空気圧縮機については「ベビコン®」の名称で販売しており、給油式、無給油式(オイルフリー)ともに、日立グループが国内トップシェアを有しています。日立グループの小型空気圧縮機事業は、これまで、2004年10月に日立と合併した旧トキコ株式会社が設計・製造を行い、日立産機が販売、サービスを行ってきました。
日立グループでは、「協創と収益の経営」を基本方針に経営改革を進めており、マーケットインを貫き、利益に徹する高収益構造を確立することをめざしています。今回、日立グループにおける経営資源・人的資源の有効活用を図るとともに、小型空気圧縮機に対する市場ニーズにいち早く対応していくための体制を構築することを目的に、設計・製造・販売・サービスの一体運営を実現するための再編を実施することにしました。
小型空気圧縮機の事業組織を一本化することにより、日立グループでは、多様化するニーズに応え、性能、使いやすさ、小型化等の面で、他社を凌駕する製品を市場に提供し、国内トップシェアを堅持していくとともに海外市場でのシェア向上をめざします。
*本会社分割は、日立が100%出資する子会社に事業部門を承継させる会社分割であるため、開示内容の一部を省略しております。
吸収分割契約書承認・締結 | 2009年2月下旬 |
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吸収分割の効力発生日 | 2009年4月1日 |
株式会社日立製作所を分割会社とし、子会社である株式会社日立産機システムを承継会社とする分社型吸収分割。
詳細については、決定次第公表いたします。
商号 | 株式会社日立製作所(分割会社) | 株式会社日立産機システム(承継会社) |
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事業内容 | 情報通信機器、電子機器、電力産業機器、 民生機器等の製造・販売 |
産業電機品の製造、販売、保守・サービス、 システムソリューションなど |
設立年 | 1920年2月1日(創業1910年) | 2002年4月1日 |
本店所在地 | 東京都千代田区丸の内一丁目6番6号 | 東京都千代田区神田練塀町3番地 |
代表者 | 執行役社長 古川 一夫 | 取締役社長 椎木 清彦 |
資本金 | 2,820億円 | 90億円 |
発行済株式総数 | 3,368,126,056株 | 4,325,500株 |
株主資本 | 2兆1,706億円(連結) | 350億円 |
総資産 | 10兆5,308億円(連結) | 797億円 |
決算期 | 3月 | 3月 |
従業員数 | 389,752名(連結) | 2,611名 |
大株主 及び持株比率 |
ナッツ クムコ 9.20% ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 7.77% 日本マスタートラスト 信託銀行株式会社 6.20% |
株式会社日立製作所 100% |
(2008年3月31日現在)
小型空気圧縮機の設計、製造
83億円(2008年3月期)
193人(2008年3月末現在)
(2008年3月末現在)
項目 | 帳簿価額 |
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資産 | 43億円 |
負債 | 23億円 |
以上