株式会社 日立産機システム
ケイ素鋼鈑鉄心を使用した新型トップランナー変圧器をラインアップ
株式会社日立産機システム(取締役社長 椎木清彦/以下日立産機)は鉄心にケイ素鋼鈑を採用してトップランナー方式*1 の基準値を達成した油入変圧器「T」シリーズをモデルチェンジし、新型油入変圧器「Superトップランナー」シリーズを9月1日より発売いたします。「Superトップランナー」シリーズは現行標準油入変圧器*2 に対し、コンパクト化(床面積比20%低減、容積比25%低減)と高効率化(全損失40%低減、トップランナー基準値達成率104%)を実現しました。
高圧受配電用変圧器は2003年4月に改正施行された「エネルギー使用の合理化に関する法律」(省エネ法)により、産業用電機機器としては初めてトップランナー方式の「特定機器」に指定されました。変圧器製造事業者は目標年度(油入変圧器:2006年度、モールド変圧器:2007年度)までに定められた基準値(2000年度比約30.3%の効率改善)を達成した製品を販売することを義務付けられております。また、この目標基準値を達成した変圧器(以下トップランナー変圧器)はグリーン購入法の特定調達品目に指定されております。2005年4月には新しいJIS規格(油入変圧器:JIS C 4304-2005)が制定され、トップランナー変圧器の普及拡大が進むものと思われます。さらに、目標年度以降にはトップランナー変圧器が標準変圧器と位置付けられ、省エネ特性以外の筐体寸法や質量、デリバリー等のユーザーニーズも顕著化してくると思われます。
日立産機は1997年に国内メーカとして初めて民需向けアモルファス変圧器を発売して以来、他社に追随出来ない優れた省エネルギー効果を実現した変圧器を市場に投入し、省エネ変圧器市場をリードしてまいりました。現在、日立産機が発売している省エネルギー型変圧器はアモルファス変圧器、ケイ素鋼鈑変圧器でそれぞれ4シリーズづつを標準ラインナップし、お客様の変圧器の使用実態や使用環境に応じた選定提案などの受配電設備における省エネソリューションビジネスを展開しております。
このたび発売いたします「Superトップランナー」シリーズは、鉄心の巻線構造の最適設計化とコイル巻線技術向上により、省エネルギー効果と同時に筐体のコンパクト化を実現いたしました。キュービクル式高圧受電設備への収納などでのトップランナー変圧器の導入をより容易にいたしました。日立産機はトップランナー変圧器の標準化対応を進め、受配電設備における省エネソリューションビジネスをより強固なものといたします。国内トップシェアを維持し、2006年度国内シェア40%をめざします。
なお、本製品は5月31日から東京ビックサイトで開催される「2005電設工業展」(主催:社団法人日本電設工業協会)に参考出展いたします。
株式会社日立産機システム 事業統括本部 受配電・環境システム事業部[担当:林]
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