株式会社 日立産機システム
「Superアモルファス」シリーズに新たなトップランナー変圧器をラインアップ
同時にケイ素鋼板変圧器もトップランナー方式に対応
株式会社日立産機システム(取締役社長 椎木清彦/以下日立産機)は、鉄心にアモルファス合金を採用した高圧受配電用変圧器「Superアモルファス」シリーズの新機種として、トップランナー方式*1 の基準値を達成するとともに設置スペースの制約を改善するコンパクト化を実現化した「Super Compactアモルファス」の発売を、4月1日より開始いたします。同時に、ケイ素鋼板変圧器についてもトップランナー方式の基準値に対応した新製品の発売を開始いたします。
高圧受配電用変圧器は2003年4月に改正施行された「エネルギー使用の合理化に関する法律」(省エネ法)により、産業用電機機器としては初めてトップランナー方式の「特定機器」に指定されました。変圧器製造事業者は目標年度(油入変圧器:2006年度、モールド変圧器:2007年度)までに定められた基準値(2000年度比約30.3%の効率改善)を達成した製品を販売することを義務付けられております。
日立産機は1997年に国内メーカとして初めて民需向けアモルファス変圧器を発売して以来、他社に追随出来ない優れた省エネルギー効果を実現した変圧器を市場に投入してまいりました。現在、日立産機が発売している「Superアモルファス」シリーズは既に、すべての機種でトップランナー方式の基準値を達成しております。
このたび発売いたします「Super Compactアモルファス」はアモルファス変圧器の省エネルギー効果と同時に据付面積の低減を実現いたしました。三相1000kVA 50Hzの場合、エネルギー効率ではケイ素鋼板鉄心を使用した現行標準品*2に対して約41%の全損失低減、トップランナー基準値に対しても約13%全損失低減を実現化しております。また、据付面積についても現行標準品に対して約6%の低減を実現化いたしました。これらは鉄心の巻線構造の最適設計化と、アモルファス薄帯の成形技術やコイル巻線技術向上の成果です。キュービクル式高圧受電設備への収納など、従来は設置スペースの制限で断念していたアモルファス変圧器の導入が容易になりました。
さらに、ケイ素鋼板変圧器についてもトップランナー方式の基準値を達成した新製品の発売を4月1日より開始いたします。日立産機の省エネルギー変圧器は、ユーザの用途や価格ニーズに幅広く対応する製品ラインアップを完成いたしました。
なお、本製品は4月21日から幕張メッセで開催される「高効率・省エネ促進技術展」(主催:社団法人日本能率協会)及び、5月26日からインテックス大阪で開催される「2004電設工業展」(主催:社団法人日本電設工業協会)に出展いたします。
<容量>
単相 10kVA〜500kVA
三相 20kVA〜2000kVA
単位電力量料金:11円/kWh、CO2排出原単位:0.378kg-CO2/kWh、基準負荷率:50%で算出
年間電力消費量 (MWh/年) |
年間電気料金 (千円/年) |
年間CO2排出 削減量(t/年) |
|
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Super Compactアモルファス | 25 | 279 | 7.0 |
JIS C 4304規格準拠 標準品 | 43 | 476 | ― |
幅(mm) | 奥行(mm) | 面積(m2) | |
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Super Compactアモルファス | 1710 | 1105 | 1.89 |
JIS C 4304規格準拠 標準品 | 1730 | 1160 | 2.01 |
株式会社日立産機システム 事業統括本部 受配電・環境システム事業部[担当:林]
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以上