2026/05/13次世代インバータに遠隔監視・予防保全機能を追加

遠隔監視で工場のレジリエンスを向上 JECA FAIR 2026 でデモを紹介

Grid Forming Inverter(グリッド フォーミング インバータ)」
  • 習志野事業所で稼働中のGFM Inverter実装設備

日立産機システム(以下、日立産機)は、昨年発表*1した次世代のパワーコンディショナ*2、「Grid Forming(以下、GFM) Inverter」に、新たに運転状態の遠隔監視や、部品の劣化状態を把握して劣化診断や予防保全に活用できるデータの可視化などの機能を追加しました。GFM Inverterは再生可能エネルギー(以下、再エネ)発電の普及により不足が見込まれる「慣性力」を疑似的に作り出す機能を持ち、安定した電力供給を実現する技術です。今回の機能追加により、工場のダウンタイム防止や安定稼働に向けたレジリエンス向上を支援します。
JECA FAIR 2026(2026年5月27日〜29日)の当社ブースでは、新機能を搭載した実装システムをご紹介します。

背景

日本の交流電源の周波数(東日本50Hz、西日本60Hz)は需要と供給のバランスに応じて変動しますが、一定に保たれない場合、電力で稼働する機器の動作が不安定になり、最悪の場合は大規模な停電に繋がることがあります。この周波数の変動を抑え、安定を維持する仕組みのひとつが「慣性力」です。
火力発電のように重量の大きなタービン発電機は、大きな回転体を持つことで周波数変動を抑制する「慣性力」を備えています。一方、近年導入が進む再生可能エネルギーは、こうした慣性力を持たないという特性があります。再生可能エネルギーの導入拡大や電力需給の変動により、製造現場では電源品質の変動や設備停止が生産性に直結するリスクが高まっています。安定操業を維持するためには、設備状態を的確に把握し、故障兆候を早期に捉えるための予防保全や、突発停止を防ぐ電源レジリエンスの強化が求められています。

こうした背景のもと、日立産機システムでは GFM技術を活用し、工場の安定運用に貢献する仕組みの高度化を進めています。

開発品の特長

今回の機能追加では、習志野事業所で稼働中のGFM Inverterを対象に、設備監視サービス FitLive*3による遠隔監視に対応した展示用の実装システムを構築しています。あわせて、部品の劣化状況を把握し、故障兆候を早期に捉えて予防保全に活用できるデータも確認できるようになりました。これらの機能は、製品化および正式なサービス提供に向けて現在開発を進めています。これにより、現場での状況把握から、離れた場所での監視、予防保全までを一体で強化し、工場のレジリエンス向上を支援します。

JECA FAIR 2026当社ブースでご紹介する内容

●GFM Inverter 新機能デモ(開発中システム)

製品化をめざして開発中のシステムとして、FitLive 連携による遠隔監視に加え、予防保全に活用できる劣化状態データの可視化をご紹介します。開発中システムの機能イメージを再現したデモ画面を通じて、離れた拠点から設備状態を把握する仕組みを実際の運転データの例を用いてわかりやすくご紹介します。

●習志野事業所で稼働中の実装設備の運用状況紹介(参考展示)

昨年より習志野事業所で稼働している実装設備について、システム全体の運転状況をご紹介します。本設備は実運用を通じた検証を目的としたもので、GFM技術を用いたシステムが実際の工場環境でどのように運用されているかを確認いただけます。

●技術者による個別説明

開発中システムおよび実装設備の事例を踏まえ、予防保全・レジリエンス向上に向けた具体的な活用方法や導入メリットを技術者が直接ご説明します。

技術詳細と実装設備の紹介映像について

GFM の技術の仕組みや、習志野事業所で稼働する実装設備の様子を、映像でわかりやすくご紹介しています。 今回の機能追加とあわせてご覧いただくことで、GFM Inverter の役割や活用イメージをより深く理解いただけます。

株式会社日立製作所(以下、日立)のコネクティブインダストリーズセクターにおける取り組み

日立のコネクティブインダストリーズ(CI)セクターIPBUに所属する日立産機では、プロダクトの豊富なインストールベース(デジタライズドアセット)のデータにドメインナレッジと先進AIを組み合わせた次世代ソリューション群「HMAX Industry」に注力しています。これらをコアとする「ファシリティサービス」の提供を通じて、お客さまのライフタイムバリューを最大化し、グローバルに産業を変革することで、豊かな社会の実現をめざします。

日立産機システムについて

日立産機システムは、ミッションクリティカルな空気圧縮機、変圧器、ドライブシステム、コーディング・マーキング機器などのプロダクトやソリューションを通じて、データセンター、食品、医薬をはじめとする分野で現場の安定稼働を支えています。メンテナンスからリサイクルに至る製品ライフサイクル全体を通じたサポートと先進のデジタル技術により、お客さまの事業基盤を支え、さらなる価値を生み出すための変革にグローバルで貢献しています。
詳しくは、日立産機システムのウェブサイト(https://www.hitachi-ies.co.jp/)をご覧ください。

お問い合わせ先

担当:吉川 貴志
株式会社 日立産機システム
受変電・配電システム統括本部
交直グリッド開発プロジェクト
Mail:drive2grid@hitachi-ies.co.jp

報道機関お問い合わせ先

担当:工藤 康人
株式会社 日立産機システム
ブランドコミュニケーション部
電話:080-2005-3255
Mail:media@hitachi-ies.co.jp

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