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2025/08/29ユニット形計器用変流器「CTUシリーズ」を発売
エネルギーマネジメントシステム※1を搭載した配電盤の設計自由度向上と製作効率化に貢献

- (左図)CTUシリーズ設置のイメージ図、(右図)CTU-250
株式会社日立産機システム(以下、日立産機)は、ユニット形計器用変流器「CTUシリーズ」を発売しました。
CTUシリーズは、R相とT相※2に取り付ける2つの変流器をケースに収納したユニット形の変流器(CT)※3です。日立産機製の配線用遮断器や漏電遮断器の二次側に直接連結して使用し、主回路に流れる大きな電流を計装用の小さな電流に変換して出力します。出力される電流は、日立配電・低圧絶縁監視システムH-NET※4用ユニットの他、電子式メータなど多くの電力計測機器で一般的な5A出力となっているため、電流センサーとして幅広く使用できます。また、従来の貫通型CT※5と比較して、設置スペースの削減による配電盤のコンパクト化だけでなく、配電盤の設計自由度の向上と製作の効率化に貢献します。
CTUシリーズは、250アンペアフレーム(AF)※6の配線用遮断器・漏電遮断器に連結する「CTU-250」から順次発売し、100AF、250AF、400AF、800AF用の4機種をラインアップします。これにより、エネルギーマネジメントシステムの普及を促進し、脱炭素社会の実現に向けたスマートな電力管理をサポートします。
- エネルギーの使用状況を可視化し、最適な条件に制御することで省エネルギーやコスト削減につなげるシステム
- 三相交流電力システムにおいて、電力を供給するための3本の電線のうちの2つ
- Current Transformer。交流電流の大きさを変換する装置
- 電力量やガス、水道の使用量などエネルギーだけでなく、漏れ電流のデータも一元管理可能な日立産機のエネルギーマネジメントシステム
- 電線を内部に通して使用するCT
- 配線用遮断器、漏電遮断器が同一の寸法・構造で通電できる最大電流
CTユニットシリーズの概要
脱炭素社会の実現に向けて、より効率的なエネルギー使用のニーズが高まっており、特に、工場やビルなどではエネルギーマネジメントシステムの普及が進んでいます。
配電盤内に複数台の配線用遮断器、漏電遮断器を並べて設置する場合、貫通形CTを取り付けるために余分なスペースが必要となり、配電盤の設計が制約されるだけでなく、配電盤が大きくなる一因となっています。また、貫通型CTは、取り付け時に電線を湾曲させる必要があり、太い電線を加工する場合は作業効率が低下するだけでなく、作業者に身体的な負担がかかります。
CTUシリーズは、配線用遮断器や漏電遮断器の二次側に直接取り付けることができるため、貫通形CTと比較して少ないスペースで取り付けることができます。これにより、配電盤の設計自由度が向上し、柔軟な設計を可能にします。さらに、電線を湾曲させてCTに貫通させる作業が不要となるため、作業者の負担も低減することができます。

日立産機について
日立産機は、コンプレストエア、グリッドエッジソリューション、ドライブ、コーディング・マーキング機器をはじめとする高効率なプロダクトを通じて、データセンター、バッテリー、電子・半導体、医薬など多様な業界の生産性向上に寄与しています。革新的なソリューションや、メンテナンスからリサイクルに至るまで製品ライフサイクルを通じたサポート、そして最新のデジタル技術によりお客さまに最大限の価値をお届けするとともに、持続可能な社会の実現にも貢献しています。詳しくは、日立産機のウェブサイト(https://www.hitachi-ies.co.jp/)をご覧ください。
お問い合わせ先
株式会社 日立産機システム
受変電・配電システム統括本部
戦略企画部 戦略グループ
担当:倉茂、猪股
Mail:sanki-haidenhp@hitachi-ies.co.jp