2025/05/30高精度な制御と柔軟な対応力で産業オートメーションを推進する新サーボシステム発売

サーボアンプAD7シリーズ(左上)、AD7-MEGA(右上)、サーボモーターADMR(左下)、ADNX/ADNY(右下)

株式会社日立産機システム(以下、日立産機)は、小容量サーボアンプ*1「AD7」(50W~1.5kW)および中~大容量サーボアンプ「AD7-MEGA」(2~45kW)を発売します。これにより、幅広い容量レンジをカバーするラインアップが揃いました。詳しくは添付参考資料のラインアップ表をご覧ください。

位置や速度などの指示に応じて自動で動作を制御するサーボシステムは、産業オートメーション分野でロボットや精密機械の駆動に利用されています。近年、さまざまな産業での自動化普及や高効率化に伴って、サーボシステムにもより高い精度と応答性が求められるようになっています。AD7/AD7-MEGAは従来機より速度応答周波数、通信周期を大幅に向上し、より微細な機器制御を可能としました。

産業オートメーションで普及が進むEtherCAT®*2をはじめとする産業用ネットワークに加え、従来のアナログ・パルス制御にも対応しています。従来は各制御方式に合わせてアンプを使い分ける必要があり、機器管理が煩雑化していましたが、AD7/AD7-MEGAでは1種類のアンプで複数方式に対応でき、在庫管理や装置設計の効率化に貢献します。

同シリーズに対応するサーボモーターもラインアップを刷新。多様な仕様選択に対応し、装置側の設計の自由度が広がります。これらの特長により産業のオートメーション化を促進し、多様な分野におけるワーカーの負担軽減や生産力拡大に貢献します。

  1. 指令信号を受け取り、モーターが動作するための電力信号に変更する機器
  2. Ethernet for Control Automation Technology。産業用オートメーション向け通信の国際規格で、高速・高効率な通信と広い互換性が特長

サーボアンプAD7/AD7-MEGAシリーズの特長

AD7/AD7-MEGAシリーズは、EtherCAT®とアナログ・パルスの両制御方式に標準対応し、方式が混在する装置ラインでも在庫・設計が効率化できます。

AD7シリーズは、50W~1.5kWに対応した小形サーボアンプで、ロータリー*1、リニア*2、ダイレクトドライブ(DD)*3など多様なモーターに1機種で対応可能です。AD7-MEGAシリーズは、AC200V級・2kW~45kW対応の大容量サーボアンプで、AD7と合わせた2機種のラインアップによってシステムの容量も50Wから45kWまで広いレンジに対応し、小型・精密な機器から大電力で駆動する機器まで多様な工程を備えたラインに対応可能です。導入時の初期設定やチューニングはPCに接続して簡単な操作で行えるようになり、セットアップ工数は従来機種比で最大50%の削減を実現します。

  1. 回転運動を生み出す一般的なモーター
  2. 軸を持たず、直線運動をするモーター
  3. 運動を、減速機やベルトなどを通さず対象に直接伝えて駆動させるモーター

サーボモーターADMR、ADNX/ADNYの特長

サーボモーターのラインアップも刷新し、容量やバッテリー接続の要否などに合わせて最適なマッチングが可能となりました。エンコーダ分解能も従来の20bitから23bitへと向上し、さらに高い精度で位置を検出可能です。最高回転速度は従来の5,000min⁻¹*1から7,000min⁻¹へ、瞬間最大トルクは300%から350%へとそれぞれ大きくアップした一方、長さ寸法は約16%、質量は17%減少しています。さらに、防水防塵性の高いコネクタを使用し、保護等級IP67を実現しました。

  1. 1分間に回転する回数。5,000min⁻¹は毎分5,000回転

日立産機システムについて

日立産機システムは、コンプレストエア、グリッドエッジ、ドライブ、マーキングをはじめとする高効率なプロダクトを通じて、データセンター、バッテリー、電子・半導体、医薬など多様な業界の生産性向上に寄与しています。革新的なソリューションや、メンテナンスからリサイクルに至るまで製品ライフサイクルを通じたサポート、そして最新のデジタル技術によりお客様に最大限の価値をお届けするとともに、持続可能な社会の実現にも貢献しています。詳しくは、日立産機システムのウェブサイト(https://www.hitachi-ies.co.jp/)をご覧ください。

参考資料
株式会社 日立産機システム 四国支社 新横浜サービスステーションへの地図

お問い合わせ先

株式会社 日立産機システム
ドライブ事業部 戦略企画部企画グループ
担当:伊藤 智也
〒101-0021 東京都千代田区神田一丁目5番地1号 秋葉原ファーストビル
電話:080-7763-8749

報道機関お問い合わせ先

株式会社 日立産機システム
グローバルコミュニケーション部
担当:工藤 康人
〒101-0021 東京都千代田区神田一丁目5番地1号 秋葉原ファーストビル
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