株式会社日立産機システム(取締役社長 椎木清彦/以下、日立産機)は、パッケージ型スクリュー圧縮機を生産開始して30周年を迎えてこのたび、次世代製品としての位置付けで、環境・省エネをコンセプトに開発した油冷式スクリュー圧縮機NEXTシリーズとして、V PLUS(可変速制御)、Mtype(一定速+自動停止機能付)、Stype(一定速)の3タイプを12月より受注開始いたします。
新開発のロータープロファイルによるエアーエンドを一新して、幅広い圧力レンジでフラットな性能特性を実現しました。また、圧縮機内での圧縮空気系統の圧損低減による性能向上を図り、吐出し空気量を最大5.3%アップ(原単位では最大6%省エネ化)、2段階油分離機構と大型油分離エレメントにより圧縮空気中油分濃度を60%低減(0.05cc/m3→0.02cc/m3)することで環境面にも考慮しました。
更に圧縮機ユニット構造の二分割化、防振構造を採用して音質改善も実現しました。
可変速機のV PLUSにおいてはDCBLモータによるダイレクト駆動で効率向上を図り、世界ではじめてカスケードベクトル制御による全負荷から最低負荷までの安定した可変速制御が可能となります。
また、PQワイドモードも現行のインバータ制御機と同様に標準装備しました。
今回、シリーズのバリエーションの一つであるエアードライヤー搭載型においては、ドレン排出時のエアーロスの低減とエアードライヤーの熱交換器にプレート式熱交換器を採用し除湿性能と周囲温度に対する裕度の拡大を図ることができます。
一定速機においてはベルト張力自動調整機構(モータのスイング式移動とバネによる張力維持)を採用。これによりメンテナンス時のベルト張り作業の容易化も実現するなど、今回のNEXTシリーズでは多くの新技術を採用した製品といえます。
型式 | OSP-22VARN | OSP-37VARN | |||
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冷却方式 | 空冷 | ||||
電源電圧(V)/周波数(Hz) | 三相200/50、200、220/60 | ||||
モータ出力(kW) | 22 | 37 | |||
定格仕様 | 吐出し圧力(MPa) | 0.7 | |||
吐出し空気量(m3/min) | 4 | 6.6 | |||
PQワイドモード時 | 吐出し圧力(MPa) | 0.6 | 0.85 | 0.6 | 0.85 |
吐出し空気量(m3/min) | 4.2 | 3.5 | 6.9 | 6 | |
PQワイドモード作動範囲(MPa) | 0.6〜0.85 | ||||
ドライヤー | 出口空気の露点(℃) | 10(圧力下) | |||
標準価格(税込み) | \4,977,000- | \7,161,000- |
型式 | OSP-22M(S)ARN | OSP-37M(S)ARN | |
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冷却方式 | 空冷 | ||
電源電圧(V)/周波数(Hz) | 三相200/50、200、220/60 | ||
モータ出力(kW) | 22 | 37 | |
吐出し圧力(MPa) | 0.7 | ||
吐出し空気量(m3/min) | 3.9 | 6.5 | |
ドライヤー | 出口空気の露点(℃) | 10(圧力下) | |
標準価格(税込み) | Mタイプ | \3,822,000- | \5,502,000- |
Sタイプ | \3,591,000- | \5,113,500- |
株式会社日立産機システム 事業統括本部 空圧システム事業部[担当:今井]
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以上